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タイ航空のチケットをキャンセルするには?

2019年7月3日

タイ航空のチケットを予約したけれども、予定が急激に変更になりやむを得ずにキャンセルをせざる得なくなりました。ここでは、キャンセルする理由とどうやってキャンセルするのかメモしておきます。

タイ航空の航空券はどうやってキャンセルするのか?

cancel TG ticket

タイ航空のチケットはどうキャンセルするかを調べてみると、「電話でキャンセルを伝える」「直接国内のタイ国際航発券カウンター(支店)に出向く」の二通りがヒットします。これに加えて、実は、クレジットカード払いの場合はウェブサイトからもキャンセルできるのです。

新型コロナウイルス(COVID-19)関係でチケットを変更やキャンセルをしたい方は、有利に処理できる可能性があります。こちらのページをまず参照してみてください。 現在、タイに入国する際には、健康質問票(T.8)の提出が義務付けられています。さっと参考にしておきたい人は「タイに入国するには健康証明書が必要になった!」、「緊急! T.8フォームを記載しなくては!」か「なんとか逃れたい、30日査証免除停止」を一読ください。 タイでは2020年3月26日から4月30日5月31日まで非常事態宣言で、外国人(外交官やパイロット等を除く)は、入国禁止です。
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なぜキャンセルするの? その理由

ここでの理由という意味は所用が入ったなどの個人的なものではなくて、キャンセルしないと何か不利益があるのかという意味です。

航空券を予約して、その航空券を使わない場合は、原則その航空券は無効になります。使わないというのは、搭乗時刻の所定時間前にチェックイン手続きをしなかった場合ということで、その後無効になります。

【理由1】近接のタイ航空の航空券を予約できなくなる

キャンセルしたい航空券の登録が残ったままになっていると、ダブルブッキング扱いになり、キャンセルしたい航空券の前後の日付のチケットが購入できなくなります。ただし、二重国籍でパスポートを複数所持している人や、別の航空会社を利用する場合(場合によっては別系列の旅行会社を使う場合)などはコマ制限を受けません。ここでのダブルブッキングというのはアリバイが成立しないような航空券予約のことで、乗ってきた便でそのまま戻るようなケースも含むようです。

カバ
カバ
別の航空会社でも、同じシステムを利用している場合はチケット購入ができなくなるなどの対策がされている場合があるようです。今のところ親会社、子会社の関係にある航空会社に限られると思いますが、同一航空会社の場合はダブルブッキング扱いが普通になっているので、注意してください。

また、キャンセル前の航空券の前後が購入できなくなるというのも、微妙な言い方で、地域や航空会社によっては一週間前後のことを指す場合もあるらしいので、注意しておきましょう。日本-タイ間は便の数が少ないわけではないので、一日前後(48時間以内)の予約に制限がかかる可能性があります。

要は同一氏名、生年月日、国籍、パスポート番号で近接日時の予約はダブルブッキング扱いになるということです。

イヤなのは、スマホなどで途中まで予約処理が進行しているのにいざ決済という時点で、ダブルブッキングではじかれてしまい、キャンセル手続きを待ってから今までのデータを入力し直しという、ヒドイ手間がかかることがあるます。システムのUIが悪いと言うより、全く買い手のことを考えていないシステムだと思います。

【理由2】キャンセル処理すれば、わずかでも返金されることがある

セーバーチケットに代表される割引チケットは、ほぼ全額没収されます。それ以外の少し高めのチケットは二万円前後のキャンセル料を取られます。

しかし、チケット代を没収されてもなおチケット購入時に含まれている税金分は還付されます。例えば五万円を支払っていて、そのうち税金(空港税など)部分があれば、それは返金されます。LCCでは税金だろうが何だろうが返金されないのが普通ですので、ここはナショナルフラッグのせめてもの良心みたいなものです。

【方法1】タイ航空のチケットキャンセル方法

タイ航空の場合は、旅行会社にチケット予約を入れて購入した場合(航空券を比較購入した場合など)はそちら経由でキャンセルを入れることになります。返金までには長くて2~3ヶ月必要です。
すべてに共通して必要な情報は 「Booking ref: ******」と書かれた部分の予約番号です。

【方法2】タイ航空の公式ウェブサイトからキャンセルする

タイ空港の場合もウェブサイト(ホームページ)からキャンセルを入れることができます。ただし、分かりにくい位置にキャンセルフォームがあります。
タイ国際航空のホームページ(日本発航空券または外地発航空券)から購入されたチケット、タイ国際航空 日本地区コールセンター、および発券カウンターもしくは海外発券カウンターから、クレジットカード利用で購入した場合のみ、ウェブ上からキャンセル手続きができます。旅行会社経由で購入したチケットはこの方法ではキャンセルできませんので注意してください(各旅行会社に問い合わせる必要あり)。

予約番号だけでなく、航空券番号も必要です

タイ航空のページからキャンセルフォームを探すのは一苦労でしたので、いざという時のために下にリンクをしておきます。
航空券払い戻しリクエストフォーム

https://www.thaiairways.com/ja_JP/book/rsvn_tkt.page?
(公式)タイ航空 航空券の予約・購入・払い戻しについて

【方法3】タイ航空の発券カウンターに電話でキャンセルを伝える

定番中の定番キャンセル方法です。電話で予約番号を伝えます。
営業時間(月~金曜日 09:00 - 17:00で祝日・年末年始および会社が定める休日を除く)にタイ国際航空日本地区コールセンター
【ナビダイヤル】 0570-064-015 に電話を入れてキャンセルを伝えます。

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【方法4】タイ国際航発券カウンターに直接出向く

東京、大阪、名古屋など(タイ航空が運航する)主要都市の場合は直接タイ国際航発券カウンター(支店)まで出向いてキャンセル処理を行ってもらうことが可能です。

営業時間所在地営業日
東京
09:00 - 16:00
千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル1F祝日・年末年始

および 会社が定める休日を除く
名古屋09:00 - 12:00, 13:00-16:00名古屋市中区錦3-6-29 サウスハウス9F祝日・年末年始

および 会社が定める休日を除く
大阪09:00 - 12:00, 13:00-16:00大阪市中央区北浜4-1-21 住友生命淀屋橋ビル9F祝日・年末年始

および 会社が定める休日を除く
福岡09:00 - 12:00, 13:00-16:00福岡市中央区天神1-12-1 日之出福岡ビル9F祝日・年末年始

および 会社が定める休日を除く

今回、私が行った方法は発券カウンターに出向くという手段です。時間がないにもかかわらず、よくそんなことをできるものだとあきれる人もいると思いますが、対面で何をしたいかを伝えればなんとかなるかもという、私には以下のような下心がありました。

  • もしかして、空き便に変更してくれるかもしれない
  • もしかして、少しのペナルティで便を変更してくれるかもしない
  • もしかして、ほかのうまい方法を教えてくれるかもしれない
  • もしかして、何か特典をもらい忘れていて指摘してくるかもしれない

当然予想されたことですが、ほとんど上の甘ったれた期待はすぐに粉砕されました。丁寧に対応してくれる以外のことは何一つできないようです。しかし、いくつか出向いたことによる(以下のような)メリットがありました。

  • キャンセル処理がその場で速やかに実行される
  • 再購入の便の購入・到着・金額シュミレーションなどしてくれる
  • どの条件でチケットを購入するのが有利か最新情報をもらえる
  • 空港税などは戻ってくる(具体的にいくら戻るのか算出してもらえる)

電話やウェブだとキャンセルが実行されるまでに少し時間がかかることがあります。キャンセルが入力されただけではなく、しっかり実行までされないと予約の取り直しができません。ウェブや電話だと、キャンセルの受付がされるだけで、処理そのものは電算的に自動で行われず、営業時間内にスタッフが手動で行う(遅ければ翌営業日)ので、その日にウェブでチケット予約ができないことがあります。
一方、支店に出向き、予約表(e-ticketなど)を示してキャンセル処理をお願いすると、その場ですぐに行ってくれます。つまり、すぐに自分のスマホからチケットを予約しなおすことができます。

すぐに次の予約が入れることか可能になるメリット

旅行など、渡航そのものをキャンセルしてしまう場合は問題になりませんが、日時が一日前後する程度の変更(チケットをキャンセルして再購入)の場合は、キャンセルが実行されるのが遅いと、チケット価格が上昇してしまう可能性どころか、最悪チケットを取り損ねてしまうことがあります。キャンペーン価格の適用や期限付きクーポンなどで入手を狙う人には、重要なポイントです。
チケットをキャンセルする場合、キャンセルチケットの前後に再度予約を入れる場合は、ウェブや電話キャンセルの場合だと、一日前後処理待ちになる可能性があるため、予約が入りません。そのようなケースがあり得ない対面での即時キャンセル処理は強力です。タイ航空の場合、14日前までのチケット購入は安い価格を設定していることが多く、変更したい日時までに14日を切るか切らないかは購入時期を誤ると、大きく価格に跳ね返ります。このケースを恐れるなら、時間と手間(と交通費)が許せば、直接支店に出向くのが利口な方法だと思います。また、タイ航空の入っているおおよそのビルはビザ発行業務を行う領事館と同じビルですので、ビザ申請の予定のある方は情報収集をかねて出向くのもいいかもしれません。

タイ航空のチケットキャンセル手数料は?

タイ航空Eチケット
基本的には、フルフレックス(B・Y)の高額チケット以外は、予約の変更そのものができません。それ以外のチケットの場合、フレキシー(K・T・Q・H・M)およびセーバープラスの場合は大人15,000円(小児11,000円)の手数料がとられます。セーバークラス(W・V)の安いチケットになると大人15,000円(小児11,000円)の手数料が発生します。
クラスに関しては、安いチケットを購入している場合は、ほとんどセーバークラスだと推測できますが、登録メールアドレスに届くクラス名(W・V・K・T・Q・H・M・B・Y)で判断できます。
上のクラスに含まれないキャンペーン用のクラスが存在しますが、キャンセル料はチケット代全額になります。

正規の高価なチケットを勤め先などが配給してくれる場合は、便の変更などが自由にできますのでキャンセルそのものはあまり問題にならないと思います。それより下級のクラスのチケットの場合は、タイ・日本間ぐらいだと、搭乗料金は事実上ほとんど戻ってこないぐらいに考えてかまいません。

キャンセル手数料の罠

先ほど、キャンセルするとほとんどお金が戻ってこないと書きましたが、キャンセル料は高々20,000円ですので、これ以上の金額で購入したチケットは差額が戻ってくるということになります。逆に言えば、搭乗料金が2万円以下の場合(2万円以下で購入できた場合)は不足分を支払わなくてはなりません。さすがに2万円以下でタイ航空の搭乗券が入手出来るケースは少ないと思いますが、ルール上はそうなっていることは知っておきましょう。

お金が戻ってこないクラスのチケットだけど、キャンセルすべきか?

格安チケットであっても、キャンセル手続きは必ずべきです。なぜならば、搭乗料金そのものは没収されますが、税金関係は戻ってくるからです。日本国内からタイまでだと、少なくてもおおよそ1万円ほどの税金が課されているはずですので、格安キャンペーンチケットのようなものでも、キャンセル手続きは必ず行いましょう。
手続きが行われなければ、航空会社の方としても戻すすべがありませんので、手続きは大切です。また、エチケットとしても、キャンセル手続きをするのが無難です。複数国のパスポートを持つようなヤバい人ならともかく、航空会社や空港関係の好ましくない客リストに入れられてしまうリスクは減らすのが無難です。コンピューターやSNS処理がリアルタイムで行われるのが普通になってきた昨今では、今後SNS登録から抹消されるだけで各種優待に差が出ることが考えられます。

往復チケットの豆知識

渡航経験が多い人には常識ですが、多くの往復で購入した航空券は順番通り使わなければなりません。片道ずつ購入した航空券はこの限りではありませんが、往復で購入した場合は帰りのチケットだけ使うなどということができません。帰りのチケットは行きのチケットを使用した場合のみに有効化されます。このルールは、日本ではほとんどの航空会社が採用しているので常識化していますが、海外発券の航空券の場合はこのルールが適用されないチケットになっていることがあります。
日本発券の多くのケースでは、行きのチケットだけをキャンセルして帰りのチケットだけ使うなどということはできないと覚えておきましょう。

まとめ

タイ航空券キャンセルのまとめ

  • タイ航空のホームページやチケットカウンターでカード払いした場合はウェブキャンセル可能
  • 搭乗料金は没収されるケースでも税金分は戻るのでキャンセル処理はした方が良い
  • 時間と手間をかけられる人は、電話よりタイ国際航発券カウンターに出向くのが確実で安心

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