バンコク 旅行

バンコクから日帰りで行くアンパワーの旅

2019年7月18日

バンコクから日帰りで行くことのできるアンパワーは、昔のタイの町並みが残る地域です。

本ページが役立ちそうな方は

  • バンコクから一日ほど羽を伸ばしたい
  • 飛行機で行くのはイヤ
  • 日本人の少ない場所がイイ

アンパワー(ตลาดน้ำอัมพวา:Amphawa)はアンパワやアムパワと表記されることもあるのですが、このページではアンパワーで統一します。

アンパワーはどこにある


バンコクから西南方向に、約80~90キロほど移動すればアンパワーに到着します。

アンパワーって流行っている?

外国人には、それほどでもないのですが、バンコクに住むタイ人、特に都会的センスのあるタイ人が癒やしを求めてアンパワーを訪れる傾向にあります。つまり、都会の若者の間で流行っているということです。タイ人のオシャレカップルのデートスポットとしても注目を浴びています。

外国人の間ではさほど流行っていないとも言えるのは、英語がほぼ通じないエリアであるのも理由です。有名なドゥムンサドアックとの一番の違いはそこでしょう。アンパワーは外国人だらけのバンコクの中心街から逃れたい、タイ人が安らげる場でもあるのです。

バンコクに住む若者、青年層は都会の暮らしに疲れていることが多く、週末は田舎ののんびりとした雰囲気で癒やされたいと思うようです。なんでも、バンコクのコンクリート造りの冷たい建物でなく、木造の伝統家屋が残るアンパワーは、古き時代のタイを感じるのだとか。水上生活もバンコクでは今では(あまり)ありませんので、歴史ある伝統を懐かしめるのです。

アンパワーは何が有名

アンパワー 水上マーケット
もちろん有名なものは、アンパワー水上マーケット(Amphawa Floating Market)につきます。昼と夜のボートクルーズがあります。昼は寺院をボートで巡り夜は蛍観賞しながらボートに乗るクルーズになります。ほとんどの人が水上マーケットを目指すのですが、バンコクのタイ人はお寺巡りや、川が見えるレストラン巡りを楽しむそううです。
水上マーケットそのものは、水上でモノのやりとりをすることが楽しいわけで、タイ人的には「これ買うわ、いくら」「3つ買ったら1つオマケするよ」なんて会話の中で楽しむモノなんだそうです。タイ人中心の街なので、外国人価格などのぼったくりもなくねタイの現地人価格でボート代や食事代、お土産代をはらえばいいので、お財布になんと優しい街かと安心します。バンコクの高騰している物価から離れて、真摯にタイを見てみると、なんだか優しい気持ちになれますね。僧侶がボートで托鉢するのも、アンパワーの鑑賞ポイントの一つです(早朝になります)。

近くで見る水上(アンパワー運河)そのものは、さほど澄んでいるわけでもないので、遠く離れて眺めるのもいいようにも思います。落ち着くのが「押し売り」がまず無いこと。外国人相手の街だと、外国人とみるや高い金額でふっかけられ、大幅割り引きしてモノを買わせる行為が多発しますが、アンパワーではそのようなケースはまれです。ですが、雑感で外国人も寄せ集めると3割近くは(マーケット周辺のことです)歩いていますので、まったくのタイ人だけの街というふうでもありません。外国人が威張っていない街ととらえておくとよいと思います。

アンパワーの標準的な物価を抑えておこう

大まかに、日本人も満足に味わえるタイの麺料理が約20バーツ、ボートクルーズの参加料金は50~60バーツ、コーラなどの飲料は10バーツ前後です。バンコクのコンビニでも売られているモノ(コーラやスナック菓子)は同じ価格ですが、料理などは現地価格をモロに体感できます。ボートなどを貸し切ると10倍ほど(500バーツほど)ですので、数人でクルーズしたいのなら貸し切ってしまうのも一つの楽しみ方です。

ちょっと豪華なレストランなどで食事しても、上の10倍にもならないので、チップはしっかり残しておくことを心がけましょう。

アンパワーにはどうやって行く?

信頼できるタイ・ネイティブの友人、知人、上司、部下がいる方は車で日帰りするのがベストです。タイ語がスラスラできる人で、土地勘のある方がいれば1時間ほどで、バンコク都心部から到着できます。
といっても、そんな旅ができる人も少数かも知れないので、定番の交通手段を説明します。

ロットゥー(ミニバス)を使う

バンコクにある「バンコク南バスターミナル」(สถานีขนส่งสายใต้ตลิ่งชัน)に向かい、BKK-Amphawa-Damnoen Saduak路線のミニバスに乗ります。いわゆるバスというより、ミニバンという感じの12人ほどが乗れるバスのことです。料金は70バーツほどです。しかし、バンコクの中心街からバンコク南バスターミナルまでタクシーで180~300バーツ前後かかりますので、こちらの方が高くつくというのが意味深なところです。
アンパワーで下車すれば、水上マーケットまで徒歩で15分ほどで到着します。断言はできませんが、昼間なら若い女性の一人旅でも危険はなさそうです。欧米人の若い女性の一人旅(風)をよく見かけました。
このバンコク南バスターミナルを使い慣れている人は問題ないのですが、初めての人だとたどり着くまでにそれなりに時間を使います。スワンナプーム国際空港から、556番のバスに乗ればたどり着けますが、空港に向かってバスターミナルに向かうより、時間節約してターミナルまでタクシーを使うのが無難です。バンコクの中心街からのタクシー料金は、念のため300バーツ(日本円で1,000円)ほど用意しておきましょう。

ゾウ
ロットゥーは原則乗り合いなので、数名しか乗らないような場合はある程度の人数になるまで、発車を遅らせて追加の乗客待ちすることがあります。

帰りのロットゥーの発車時刻に注意

アンパワーからバンコク行きのロットゥーは午後八時過ぎになります。これに乗り遅れると、アンパワーで一泊ということになりますが、一人旅などの特殊な経験をしたい人以外は、周辺のホテルに一泊することをお勧めします。ロットゥーは最大でも13人ほどしか乗れませんので、その日のチケットが必ず買えるとは限らないのも注意しておきましょう。周辺のホテルは、バアンラク アムパワー (Baanrak Amphawa)がお勧めです。

レンタカーを使う

タイ人のガイドが必要になるかと思いますが、バスより自動車の方が便利です。バスはタイミングによっては時間待ちが長かったりしますので、バスを避けることができる方はレンタカーも考慮してみてください。

ロードバイクで向かう

旅行者の自転車技術にもよりますが、日数をかければバンコクからはロードバイクで到達できそうな距離です。ただし、路面や雨など、日本やヨーロッパの路面とは全く違いますので、自電車がどれだけ傷むのかは想像がつきません。激暑の真昼間はさすがに走れないと思いますので、夜中から朝方にかけて移動するプランになります。ロードバイクより、マウンテンバイクでないと乗り越えられない道もあります。

アンパワーにはいつ行く?

水上マーケットは毎週金土日の週末のみ、15:00~21:00 までしか開催されません。水上マーケット目的の方は、これ以外の時間帯、平日だと楽しめません。日帰りで行くことのできるアンパワーですが、一泊して夜の水上マーケットを眺める価値はあります。わざとやっているのでしょうけど、夜はカラフルに光源が光って幻想的な雰囲気を出してくれます。夜の蛍クルーズに参加する人は、日帰りは避けて一泊するのが無難です。

一度は週末の幻想的な水上マーケットを見ておくことがオススメですが、二度目はにぎわう週末以外でも、平日の水上の町を歩くだけでも落ち着きます。夜の賑やかさは、メークローン川でホタルの光が補ってくれますので、平日には平日のアンパワーが味わえることも忘れないようにしましょう。

アンパワーの旅にかかる予算

お金は交通費以外はそれほどかかりません。交通費も数千円のレベルですので、3,000バーツ(500バーツ3枚、100バーツ12枚、残りは20バーツで用意)ほどをしっかり持っておけば、どうにでもなります。
クレジットカードは、有名どころを1枚持っておけば、何かの時には安心です。パスポートは持ち歩くのが原則ですが、免税店などもあまりあるわけではなく、事故にでも遭わない限り使うことはありません。どこかに預けて無くさない、無くされない、盗まれないために持ち歩くという意味での携帯は必要です。

旅はどうだった

私はロードバイクでの旅を計画していましたが、タイ人の友人に「無理だ」とのアドバイスを素直に聞き入れ、下見のつもりで車で(ドライバーは友人)、アンパワーに向かいました。車で1時間ですので、自転車で行けなくもないと思うのですが、タイの昼間は暑いので、実際にロードバイクで移動できる時間帯はそうありません。結局、安心なルートが決められずしばらく計画は保留することにします。

キツネ
タイでロードバイクに詳しい人はまだ少数派なので、多くの知識階級に聞いても勧められないロードバイクの旅だと返されます。特にある程度の身分の人は、ロードバイクや自転車乗りを、原付オートバイが買えない貧困階級の道具とみている節があるので、気にする人はこの点を踏まえておきましょう。

水上マーケットはどうだった?

水上マーケットは見ていて楽しく、朗らかな気分に浸れます。タイ人的には昔ながらの懐かしい風景だそうですが、日本人の私には珍しく、色とりどりのマーケットが美しく感じます。
もちろん、実際にマーケットの店舗で売られているお土産ものはさほど魅力を感じず、わざわざ購入することもしませんが、買い食いだけはどなたでも楽しめます。タイでの食べ歩きはアンパワーでも健在です。

アンパワー レストラン
今回は、買い食いレポートができませんでしたが、小腹を満たすために購入したピーナッツが一番味わえました。旅の締めとして、アンパワー運河の船着き場奥のレストランで食事しましたが、普通に美味しかったです。ただし、同じメニューならバンコクの方が価格は高いけど美味しいと感じました。案の定、虫が飛び交うことがあるので、虫に弱い方は虫除けスプレーは忘れないようにしてください。最後に、ビン入りのコカコーラを注文したのですが、ぬるくて気が抜けていて、しかも味がイマイチで、これがレストランを低評価してしまう理由の一つになっています。たまたまだったのかもしれません。

宿泊はどうだった?

海外によくある安いサービスアパートメントを一日借りました。シャワーの立て付けが悪かったりするのはご愛敬で、値段を考えれば十分に満足のいくレベルです。

最後に旅のアドバイス

日本人にあまりで会わなかったので、新鮮な目でタイを感じることができます。できる限り、タイ人に案内してもらった方が楽しめます。チップはケチらずにサービスしてあげましょう。
今回(2019年7月)はあまり写真を撮らなかったので、満足に雰囲気を伝えられないことを承知で、次回に繋げます。次回はしっかり撮影してきます。

バアンラク アムパワー (Baanrak Amphawa)
バアンラク アムパワー

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