本サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ニュース 生活

バンコッカーからみるタイの議会下院選挙がらみの懸念

タイでは、4年ぶりに議会下院の選挙が14日に行われます。
ポイントは、無政権交代につながるかどうかです。
バンコッカーの私には、選挙でだれが当選するかどうかより、選挙後の暴動を心配しています。

まず、ぼやきから(落書きなので読み飛ばしてください)

日本を含め、現在のタイは軍事政権という報道がなされますが、この言葉から受ける印象とは印象とは全く違うのが、現プラユット首相です。プラユット首相く元軍人ではありますが、現在は政治家としてみるのが公平でしょう。

軍人上がりのプラユット首相は、経済政策などはイマイチ感がありましたが、それでも日本よりは華やかなことをしていたように思います。私は日本人なので、タイ人と同等の恩恵は得ることができませんでしたが、妥当だと思います。むしろ、日本の政策で、コロナ期間と称して外国人にもお金を、我々の税金から配っていたことの方が異常です。

日本でも、コラボ、太陽光、最近では LGBT 利権に群がる輩が、公金を浪費して話題になっていますが、学術会議を含め制限すれば消費税も下げられるはずです。また、外国人に対しても、どこの国でも、外国人は割増料金を請求するのが普通です。

タイでも、動物園から博物館、寺院巡りに至るまで、外国人は割り増し料金です。少しじゃないですよ、倍額とか5倍額とかが普通です。英国でもえらく高い割り増し料金をボラれた記憶があります。

雑すぎる、ドシロウト用の今回のタイ選挙のポイント

で、閑話休題。

初心者のために、タイの今回の選挙のポイントを雑にまとめておきます。
選挙に興味がない人が大半だと思うので、話題だけ耳に入れておけばいいと思います。

  • 現在、与党が分裂状態
  • 現プラユット首相は新党に参加して続投を目指す
  • 最大野党のタイ貢献党としては、政権を追われて亡命中のタクシン元首相の次女、ペートンタン氏を首相候補にして戦う

ここで、タクシン元首相の次女(ペートンタン氏)は能力的にはレンホーみたいな感じで、最低賃金の引き上げなどを訴えていますが、これがどういう結果をもたらすかわかっていないようです。

例えば、日本企業はタイで安い労働力を求めていますが、賃金が高騰すれば、日本国内に拠点を移してもコストは変わらなくなります。少し安い程度でとどまるのなら、企業も考えるでしょう。そんなレンホー系のペートンタン氏ですが、育ちもよく学齢も高いわけですが(多分美貌もいいと思う)、何千億という資産をお持ちのお父様ですので、やりたい放題のようです。

普通は、この手の中味の薄そうなものは飾りにしかならないのですが、今回の現プラユット首相のイメージがよくありません。プラユット首相はなんだかんだいいつつも、軍上がりのジジイ感で好印象とはいきません。一方のペートンタン氏は、お金持ちのお嬢ちゃんで若いということで、見栄えがするわけですね。

そして、現在の直近の世論調査では、4割近くがお嬢ちゃんのペートンタン氏を前面に出した「タイ貢献党」に、次いで34%が「前進党(若者層から支持を集める野党)」に投票すると答えているのそうです。現プラユット首相率いる「タイ団結国家建設党」は12.1%と、すでに悲惨な状態です。

客観的には、現プラユット首相にもう少しの間、政界と国内をまとめて、落ち着かせてもらった方がタイ人は幸せになると思いますが、そうは許さないのがタイですね。日本もよくたもんですけれど。

どちらにせよ、ここでは外国人の私がどうのこうのいう話ではありません。タイでビジネスしている方は、日本人、タイ人に関わらず、タイ貢献党を支持する人は少ないようには思います。

そんなことより、クーデターになるかどうか

タイにいる日本人、バンコクのインテリ層とかが心配しているのは実は別にあります。私もそうです。
今回の選挙、突き詰めればどこが勝利しても、やばい結果しか見えません。タイ貢献党が勝利しても、まともに政権運営できるとは思えず、かつての日本の民主党政権と同じ匂いを感じます。余談ですが、かつて日本の民主党は「Next 外務大臣 後ろからマエハラ」とかマジでやってたのをご存じですか。

ええ歳したというか、孫がいそうなオヤジが「ままごと」を国民の前でやっていました。現地のインテリ・バンコク市民に聞くとタイ貢献党も似たようなものらしていです。私にはわかりませんでした、どこもよく似たものですね。

では、現プラユット首相率いるタイ団結国家建設党が勝利したら、どうなるかといえば、タイの若者中心にひと騒ぎありそうです。プラユット首相は群を動員して鎮圧することは可能ですが、おそらくしばらくは、好きなままにやられるのではと思います(ガス抜き)。

ということはろ、どっちが勝ってもクーデターもどきの騒ぎになるのでは予想する人が多いです。「もどき」と言いましたが、タイのクーデターはヨーロッパの国がやってるような、残虐系のものではなくて、お祭り系のやつです。

そのため、参加すれば昼・夜飯がついてくることも多く、貧困系と称する人は、政治には関心が無くてもこれ目当てで集まってきます。おまけに赤いシャツなど、衣類が供給されることもあるそうです。(赤シャツはタクシン系のシンボル)

人が死なないクーデターなら、ガス抜きになるかもしれませんが、前回のクーデターでは確か日本人ジャーナリストが流れ弾に当たり、1名死亡していたと思います。まともな日本人は、変に動画とか取りに行かないほうがいいと思います。

一足早く、クーデター対策をした

水が売り切れ間近?

小心者の私は、念のためトイレットペーパーを買いだめしておきました。選挙後、どれくらいしてから騒がしくなるのか不明ですが、あまりにひどい場合は、何とかして帰国しようと思います。

尚、過去の経験から、水とトイレットペーパーが完全にスーパーから消えるような事態はまず、起きません。でも、スーパーに行くと3倍以上の定価で売られている、外国産の水(ブランド水)だけが売れ残っているケースが多かったです。
お金を使うチャンスと考えている人は、別に問題ないかもですね。

帰国が簡単にできるか不明

タイのクーデターというか、デモ行進は空港を占拠して麻痺させるという、やばいことをするので、すでに出国している日本人も多いです。私はまだ半信半疑ですので、即帰国というとは考えていませんが、戦争状態で恐怖を感じるレベルになれば、ひーそんなことは言ってられません。

コロナの時は飛行機自体が飛ばなかったので、泳いで帰るしか具体的な手段はなく、タイに残り続けるしかなかったのですが、今回はまだそういう事態名になるかどうかすらわかりません。でも、ずっとそういううわさを聞かされています。

クーデターになったらどうするか

タイのクーデターは、今までの例に倣えば「王様が出てくるまでの辛抱」といえます。かつてのタイの名君、プミポン国王(ラーマ9世)が登場すれば、敵も味方根関係なく、皆がひれ伏して争いが収まりました。

ところが、今回はラーマ9世はすでに逝去されていますので、その役割をラーマ10世、ワチラーロンコーン国王(プミポン国王の息子)が担うことになります。ここが、最大の懸念事項です。

プミポン国王(ラーマ9世)は仏様的な敬愛を80年以上も受けてきた人物と同じようにはいかないことは容易に想像ができます。プミポン国王の場合は、手ぶらで争っている二人の間に入っていくだけで、嵐がピタッと納まりました。このようなことをできる人は、歴史上何人も現れませんので、同じことをラーマ10世に求めるのは無茶というものです。

ラーマ10世がとると思われる現実的な対応

ラーマ10世のイメージは、とにかく「強い」という感じの人です。何のことかと思いますが、プミポン国王の時は、慈愛に満ちたというか、「国王がそうおっしゃるのなら」という感じで、他の人はその次の句を継げなくなりました。我が国の天皇陛下に似た感じですね。

では、ラーマ10世の場合は、どういわれているかというし、争っている二人の間に入り、「これ以上やるなら二人ともシバくぞ、オレが」って感じの隊長的な納め方のようです。これは、かつてのラーマ10世の行動から言われているだけで、そうなるかどうかなんて、わかりません。

仮に、クーデターが起きたらという前提になりますが、私は「国王が行動するまでタイに残る」と思います。残念な行動であれば、すぐに出国し、素晴らしい行動ならもう少し居残るという感じでしょうか。素晴らしい行動というのは、プミポン国王に勝ることはないと思いますので、人が死ななければ素晴らしいと判断します。

バンコク市民はタクシンが嫌い

私がバンコクで知り合ったタイ人の中で、タクシン元首相のことをよく言う人はあまり知らないです。バンコク市民はプライドが高いので、タイの豊富な資源を外国に売り渡したり、政治力で私腹を肥やしたやり方には辟易しているようです。

かつては、タクシン元首相は日本の田中角栄のような人物と揶揄した方がいて、タクシンのおかげで国内経済が盛り返したみたいな内容でしたが、調べてみるとこの両者は全く違います。

猫ババした額面も、手法もタクシン元首相の方が大きすぎます。外資に売り渡したものも全く違うので、田中角栄との比較は適切ではないと思います。

バンコク市民が予想しているのは、今回タクシン元首相の娘側が政権を取り、首相にでもなれば、憲法改正に突き進むとのことです。この憲法改正は前向きなものではなく、国外追放されているタクシン元首相を国内に戻すためのもの改正だと予想しています。それをごまかすために、聞こえの良いような国の資産を売り渡して、外資を呼び込めるような内容を織り交ぜると、インテリ層は考えているようです。彼ら、彼女らのタクシン元首相具合は毎回感じます。

「タクシンのことを口にするのも汚らしい」という感じ(バンコックインテリ層)

ラーマ9世(プミポン国王)のことは、口にするのもおそれ多い(ほぼ全国民的?)

ラーマ10世のことは、口にしたら怖い(不敬罪もあるしね)

という感じになります。バンコク市民と話すとすぐに感じます。

上のようなプロセスが政治的手続きとして成立してしまえば、クーデターになりかねないと危惧しているわけですね。
わが国では天皇陛下が少しでも「懸念」を表現すれば、誰もが「やりすぎ」を意識して納まります。
タイでも、かつての名君は何度も納めてきました。

今回は、止めてくれる誰かが、どう止めるのかを、心の奥底では一番心配しています。

クーデターなんて、起こらないことことを願っています。普通はこの程度では起こらないと思います、でも、もしもの時に備えましょう。水とトイレットペーパー、非常食程度しか備えられませんが、水だけは切らさないようにしましょう。

おすすめ記事

-ニュース, 生活