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なんとか逃れたい!30日査証免除停止と自宅待機

2020年3月15日

新型コロナウイルスのパンデミック宣言によって、タイ政府としての対応が気になるところです。

本ページが役立ちそうな方は

  • 新型コロナウイルスでバンコクの生活に異変があるか
  • コロナが一段落したらタイに行きたいけど、状況を知りたい人
  • 日本からタイに入国する際、何か対策しておく必要があるのか知りたい人

新型コロナウイルスがパンデミック宣言されたことで、気さくなタイ人の行動にも変化が見られます。日本でトイレットペーパーが品切れになったような事態は、ただのガセ情報に踊らされただけのようですが、ここバンコクでも「タイより感染者数がひどい日本でトイレットペーパーがなくなるのだから、タイでも今のうちに確保」的な情報通もどきのガセにより、この数日でスーパーから大量のトイレットペーパーが消えています(2020年3月13日現在)。
また、数年前のタイの洪水騒ぎの際と同じく、飲料水販売の品切れも起きつつあります。おそらく、生産が追いつかなくなることはなさそうですので、一時的なものだと考えられます。

さて、タイ政府は2020年3月13日付けで「30日査証免除とオンアライバルビザ発給停止」を発表しています。
今のところ、日本国籍者に対しては、この停止措置は行われていません。今後行われるかどうかは、日本での感染者数を減らすことができるかどうかによります。

渡航者の自宅待機と外出禁止

また、対象となる渡航者の自宅待機と外出禁止についても発表されています。
現時点では、日本、台湾、シンガポール、ドイツ、フランス及びスペイン(感染が拡大している地域)からの渡航者は、観察下に置かれるが、必ずしも自宅待機は要請されていません。
一方、韓国、中国、イタリア及びイラン(危険感染症地域)からの渡航者は、自宅等における自己検疫かつ、外出が禁止されています。

具体的にいえば、日本人(あるいは直近に日本を訪れた渡航者)のケースで考えると、感染していようがいまいが観察下に置くということです。
何人であろうが、渡航者が、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の患者であるか、そう疑われる場合は医療施設へ移送されます。何を持って疑うかといえば、37.5度以上の発熱がある人、咳が多い人、鼻水が出る人、のどの痛みを訴える人、息切れをする人のいずれかであれば(そのような症状があれば)疑うとしています。

危険感染症地域(6つの国と地域)からの渡航者に対する制限

韓国、中華人民共和国、マカオ、香港、イタリア及びイランからの渡航者は、感染していようがいまいが、症状が出ていようがいまいが、自宅等において最低14日間の自己検疫を実施しなければなりません、かつその場所を離れることは許されません。検疫実施中は、担当官が渡航者の症状をモニターするとともに、症状を記録観察し、報告システム経由でレポートします。

地域での感染が拡大している地域(11か国)からの渡航者に対する制限

日本、台湾、シンガポール、アメリカ合衆国、スイス、ノルウェー、デンマーク、オランダ、スウェーデン、イギリス、ドイツ、フランス及びスペインからの渡航者は、感染していようがいまいが、症状が出ていようがいまいが、最低14日間の自己観察を行うための観察下に置かれます。上の危険感染症地域との違いは、検疫なしの監督になり、外出も可能です。
しかし、観察下での症状は記録観察し、報告システム経由でレポートする必要があります。「報告システム」というのは、現在開発中でIT化したいという意図があるようですが、現在は「報告システム=担当官」と考えて問題ありません。
なお、「地域での感染が拡大している地域からの渡航者」は潜在的感染者扱いですので、「渡航者は疾病管理官に訪問先を通知する」必要があります。これは、将来発病者が出た場合、渡航者が誰と接触したかを参照して検疫するためです。
当然のこととして、14日の間に発熱や症状がある、疑わしい場合は、直ちに疾病管理官に連絡する必要があります(義務です)。

なお、現状では日本はえこひいきされているのか、タイ民間航空局〔The Civil Aviation Authority of Thailand (CAAT) 〕はタイ保健省にならい、感染拡大地域とは「日本の特定都市」ということにしており、日本全土を指定していません。例えば、長野県や岐阜県などを感染拡大地域に指定していません。指定されてしまったのは9つの県・府・都だけです。

タイ保健省が指定した日本の感染拡大地域とは?

2020年3月18日現在のタイ保健省の指定
COVID-19 日本感染拡大地域

  • 北海道
  • 東京
  • 愛知
  • 和歌山
  • 神奈川
  • 千葉
  • 沖縄
  • 京都
  • 大阪

自己観察って、何?

自己観察(Self-Monitoring)という言葉が頻繁に使われ始めていますが、普通には「何もしなくてよい、質問されたら症状なしと答えれば良い」と捉えがちです。
自己観察とは、タイに到着後14日間ずっと1日2回の検温を行うこと。そして、呼吸器症状と発熱がある場合には、直ちに地域の保健当局に報告することを言っています。

30日査証免除の対象国は

香港、イタリア、韓国の3カ国が、免除停止措置になります。これらの国の人がタイを訪れるときは、その国の領事館でビザを所得してから訪れる必要があります。しかし、現況ではおそらくビザを新規発行を控えていると思いますので、実質入国できません。
一時的な措置とのことですので、事態が良い方向に向かえばすぐに解除されるはずです。

オンアライバルビザ発給停止の対象国は

現在のところ以下の、19カ国です。
オンアライバルビザはビザを現地到着時に空港で取得する方法ですが、日本国籍者はそもそもビザなしでタイに渡航できるため、この制度の対象にはなりません。

  1. ブルガリア(Bulgaria)
  2. ブータン(Bhutan)
  3. 中国(China)
  4. キプロス(Cyprus)
  5. エチオピア(Ethiopia)
  6. フィジー(Fiji)
  7. ジョージア(Georgia)
  8. インド(India)
  9. カザフスタン(Kazakhstan)
  10. マルタ(Malta)
  11. メキシコ(Mexico)
  12. ナウル(Nauru)
  13. パプアニューギニア(Papua New Guinea)
  14. ルーマニア(Romania)
  15. ロシア(Russia)
  16. サウジアラビア(Saudi Arabia)
  17. ウズベキスタン(Uzbekistan)
  18. バヌアツ(Vanuatu)
  19. 台湾(Taiwan)

詳細は、公式在東京タイ王国大使館「30日査証免除とオンアライバルビザ発給停止」をご覧ください。

米国も英国から入国制限を行っているように、どの国がどこからの制限を課すかは見通せない状況です。バンコク(タイ)滞在者も迂闊に出国してしまうと、再入国が難しくなりますので、しっかり見極めて行動しましょう。入国制限が困る人は、ビザ延長などの対策が必要になります。

タイの入国制限の現状(2020年3月16日)

3月13日までは中国、香港、マカオ、韓国、イタリア、イランからの入国者に限って健康質問票(T.8)の提出が義務付けられていましたが、3月16日時点では全ての渡航者が健康質問票(T.8)の提出を義務付けられています。

健康質問票に記入する内容

氏名やパスポート番号以外に、以下の項目をしっかり申告しておくことがポイントになります。

  1. 入国日
  2. 便名
  3. 座席番号
  4. 氏名
  5. タイでの滞在先
  6. 下痢、嘔吐、腹痛、発熱、発疹、頭痛、咳などの症状の有無

T.8 フォーム

基本的に、上の表の症状がある人は入国できない、できても観察下(医療施設へ移送して)に置かれますが、飛行機の中で発症してしまったりするケースもありますので、用心してください。
署名をしっかりしていないと、症状の部分を理解していないと誤解されますので、しっかり署名しておきましょう。

T.8 フォームはスマホアプリからも投稿提出できますので、試してみたい方は本サイトの別のページ「緊急! T.8フォームを記載しなくては!」をご参照ください。

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バンコク首都圏の娯楽施設を14日間閉鎖(2020年3月18日)

タイ政府は3月18日より、タイ全国の学校とバンコク首都圏の娯楽施設を14日間閉鎖しています。
コンサートや展示会、宗教集会といった大型イベントについても自粛の要請が出されていて、仮に開催する場合は行政当局からの承認が必要になりますので、実質上の中止になります。

また、多くのコンドミニアム(高層マンションなど)やホテルでの共用部分(ジムや図書室、会議室など)も、上の時期に合わせて閉鎖されています。
パタヤの娯楽施(映画館、ジムなどのスポーツ施設、マッサージ店、ゲームセンター、カラオケバー、ナイトバーなど)設も、この期間に合わせ(3月末まで)て閉鎖されます。実質強制的な閉鎖なので、施設の大小は関係ありません

閉鎖されない施設をおさえておこう

実質的な閉鎖ですが、完全閉鎖ではないので、例外的に開いている施設もあります。
ショッピングモール、レストラン、官公庁については通常通り営業しています。ただし、消毒や体温測定などの予防措置が徹底されます。施設に入る際に、各入り口で何度か消毒を求められる場合があります。

バンコクはいわゆる都市閉鎖ってこと!?

最近例を見ないほどの強い規制ではありますが、都市閉鎖ではありません。映画館やタイ式マッサージ店が閉鎖されているので、バンコクを満喫するには物足りないという程度で済んでいます。特にレストランが営業しているのが、なんといっても救いです。
バーは濃厚接触エリアと考えられているのか、閉鎖していますが、これを機会に改装している店が目立ちます。改装というより、除菌と大掃除のついでに、直せるところは直してしまおうという感じでしょうか。
学校なども閉鎖になっていますが、休みだけ与えられても映画やコンサートを含め、人の集まるところが閉鎖になっているので、都市の活気は少し停滞ですね。

旧正月「ソンクラーン」の祝日も延期

タイ滞在者にとっておなじみの、タイの旧正月「ソンクラーン」の祝日(4月13~15日)も延期されます。代わりの祝日も現状ではまだ見通せず、未定です。バンコクで仮に疫病が流行し、地方からの出稼ぎ労働者がソンクラーン機関に帰省して、感染が拡大することを恐れているということです。

タイは観光が命ですので、冗談でも感染国になどになってなるものかという政策です。

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