バンコク ビザ 旅行

ノービザでなぜかタイに入国拒否されてしまう理由

過去にタイで悪いことをしたことがある人は入国が拒否されることはよく知られていますが、最近よく聞くのが、何も悪いことしていないのに入国拒否されるケースです。かつてはノービザランなど、実質ビザ無しで何ヶ月も何年もタイに滞在できる時代がありましたが、現在はその方法は難しくなっています(できないわけではない)。本ページでは旅行目的でタイ国内を訪れる場合に、最近増え続けている入国拒否されるケースを見ていきます。

本ページが役立ちそうな方は

  • ビザ無しでタイ旅行する
  • 頻繁(年に数回)にタイに行く
  • バックパッカー的な行き先を決めない旅をしたい

カオサン通り

どんな人が入国拒否されないか

どの人を入国させるか拒否するかは、入国審査官(タイ)の裁量で行うことができます。拒否理由は非開示で、異議申し立てもできません。しかし、入国を厳しくするとタイ国内の観光産業に悪い打撃を与えるので、ほぼ以下の条件のどれかにかなう人は入国拒否されません。政権や政治体制に大きな変化が生じた場合は、多少の変化はあるはずですが、原則、観光産業を重視しているタイではよほどのことが無い限り、入国拒否まではしません。

原則、日本国籍保持者のケースを扱います。

  • 初めてのタイ旅行でビザ無し30日以内の観光目的
  • 日本国内で領事館発行のビザを取得している
  • 30日以内の帰りの便の航空券を持っている(eチケットを見せて証明できる)

初めてのタイ旅行という人は、原則入国拒否されることはありません。初めてですので、過去にタイでの犯罪歴などもあり得ません。入国管理局の権限としては、そのような人でも拒否してかまわないのですが、拒否しても理由を対外的に説明できなければ観光産業に悪影響するため、ほとんど入国許可しているようです。
また、ビザを取得している人も入国が拒否されるケースはまずありません(例外的にビザが誤って発給された場合などを除く)。

極めて例外的な例ですが、2019~2020年の新型コロナウイルスのような伝染病の蔓延防止のため、発行済みではあるがまだ使用されていない(入国スタンプの押されていない)ビザが無効にされることがあります。また、その場合の非感染証明書がない場合などのケースも、今後は例外的に拒否されうるケースとなります。
ワニ
コンドル
学術目的(学会出席や調査研究)などで、タイ国内に滞在する場合は学術ビザを取得必要があるのですが、数日程度の学会出席のための滞在であればノービザでなんとかなることがあります。ただし、厳密には、旅行ビザをこのような目的に使うことは許されていないので、領事館などに問い合わせても「ビザ取得してください」の一言で終わります。重要な研究発表をする人は、その有効性にケチをつけないためにもビザを取得しておきましょう。
予備知識ですが、かつては係官が入国時に押すスタンプが、出国期限を含むすべての証明でしたが、スタンプの押し間違えや日付の記載ミスなどが頻発し、これがトラブルのもとになっていました。最近は電子審査のシステム連携が向上していることもあり、仮にスタンプ押し間違えられて、出国時まで気づかなかったとしても問題なく出国できるケースが普通になっています(ほかに問題が無ければ)。
ワニ

入国拒否されうるケース

ノービザでタイに入国する場合で、入国拒否されうるケースをみていきます。

帰りの(出国)チケットを購入していない

日本国籍保持者で日本国発行のパスポートを所持する人は、30日以内の観光目的であればビザは必要ありません。この30日以内の滞在であるということを、入国時に示すには出国チケットをすでに購入していることを示す必要があります。復路便のチケットを購入していることは、実はノービザの条件にもなっています。

同一航空会社で往復でチケットを購入したようなケースでは、チェックイン時にオンラインで帰国便も確認されますのでチケット提示などはあまり気にする必要はありませんが、格安チケットで乗り継いだような場合は、入国時に出国チケットの提示を求められることがあります。そのため、eチケットを印刷するか、スマホで表示できるようにしておく必要があります。スマホに表示させるのが最近では普通ですが、フリーWiFiで接続しすぎて、肝心なときにバッテリー切れならないように十分注意してください。
往復チケットを購入していない場合は、必ず出国チケット(タイ国内の空港から外国の空港まで)を提示できるようにしておきましょう。入国日から出国日まで30日以内の日付である必要があります。

キリン
航空会社の方で、チェックイン時に復路便のチケットを確認されると思いますが、購入していなかった人はその時に、係官の助けを借りてでも購入することをお勧めします。復路便チケットを購入しなくとも、入国拒否されないケースがありますが、どちらかというと過去の話になりつつあります。
30日の数え方ですが、初日を含みます。例えば、15日の23時に入国したら、15日を1日目として30日以内の日付になります。一ヶ月ではなくて30日ですので、間違えないようにしましょう。

復路便チケット未購入ケースの対策

復路便チケットを購入せずに、入国審査にまでたどり着いてしまった方は、とにかく30日以内に出国することを強く主張するしかありません。入管職員が英語ができるとは限りませんので、タイ語ができない方は、復路便(出国)チケットを提示する(購入しようとしているところを見せる)のが一番簡単です。まだチケットを購入完了に達していなかった場合は、その場でスマホでチケットを購入完了(無料WiFiなどを利用)させるなどする必要が出てきます。その場で、はじめてスマホでチケットを購入する人は、クレジットカード決済のセキュリティチェックに引っかかることが多く、結局決済までたどり着けないことがありますので注意してください。係官によっては、予約完了レベルで許可してくれることもあり得ます。

復路チケットをなぜ持っていないのか(購入していないのか)と確実に聞かれると思いますが、納得してもらえそうな理由としては、周遊で「タイからバスでマレーシアに出る」など、二国間をまたぐ旅行である旨を説明することです。この場合は、マレーシアに向かうバスや鉄道のチケットの提示を求められると思います。これも出任せでストーリーをでっちあげてしまうと、審査官により疑われるだけですので、旅行計画や宿の予約票などは提示する必要があると思います。

カバ
少し前までは、帰りのチケットは予約だけで良かったのですが、最近は購入完了している必要があるようです。購入完了には至っていなくても、予約だけでもできている方は、審査官に予約表を見せて善処を伺うことぐらいはしましょう。
出国チケットが示せない場合でも、出国する確からしい予定があることは最低限示しましょう。

結論としては、復路便のチケットはタイを空路で出国することを示すことができればいいだけですので、近場のマレーシアやラオス行きの格安チケットを、保険代わりに購入しておくのが最善解だと思います。格安チケットだと、数千円で購入できますので「掛け捨て保険」だと思って支払いましょう。もちろん、本気で出国するときは、きちんとした目的地行きの便を後から購入する必要があります。

パスポートの有効期限が6ヶ月を切っているので入国拒否される場合

このケースは、入国拒否の問題以前に、出国の際に搭乗拒否されるのが普通です。たまたま搭乗できて、タイ国内の空港に到着できた場合にも、パスポートの有効期限が6ヶ月を切っている場合は、入国拒否されることがあります。ただし、現実的には出国日まで有効のパスポートであれば、大目に見てくれるようです。しかし、このケースでは公式には拒否できることになっているので、要注意です。パスポートの有効期限はしっかり確認して事前になんとかするようにしましょう。

頻繁にタイに入国しているので入国拒否された場合

最近よく聞くのが「タイに入国しすぎ」のケースで入国拒否されるケースです。2019年あたりから、この話を頻繁に耳にするようになりました。
頻繁(目安としては年に数回以上かつ1回で3週間以上の滞在)にタイに旅行に行くということは、タイ側からすると歓迎すべきことのようにも思えますが、実際にはあまり歓迎されていません。というのも、頻繁に入国しているしている人はお金をタイ国内で使う人というより、タイ国内から持ち出す人が多いからだと説明されます。意味深ですが、日本人同士で仕事を回し合ったりして、タイ人が幸せにならないお金の使い方をする外国人は歓迎しないということなのでしょう。

政権が変わってから、かつての日本人びいきはフェードアウトしているので、今後は大目に見てくれることを期待しない方が良いと思います。
また、いい歳こいたオッサンやジジイ(地方議員など)が、商売お姉ちゃん目当てでタイに通い詰めるケースが後を絶ちませんが、落とし前をつけるか何か正当な理由をみつけて、恥ずかしくない行いをしましょう。最近の違法性行為の逮捕者の中には「学校の先生」というケースが頻発していますので、このような小物の逮捕者でもSNSが普及した今では日本国内にもすぐに知れ渡ります。

頻繁に入国しているので、入国拒否されるケースの対策

現実問題として、年間を通してビザ無しで一ヶ月おきに30日間フルにタイに滞在するといういうようなケースでなければ、入国拒否されないことが多いです。二ヶ月おきに30日間ずつ滞在しに来る人は、「次は必ずビザをとってきてくれ」と入管職員にクギをさされます(私は2017年あたりからそのような警告を年に1回の割合で受けています)。それを何度も無視してやってきたというような場合は拒否されるかもですが、その場合でもタイ国内での旅行日程や、タイ国内旅行のチケット、宿泊先の予約確認票を提示して、善処を促しましょう。スマホに表示させても問題ありませんが、日付と滞在場所、行き先は英語もしくはタイ語で書かれていないと受け付けてくれませんので注意してください(カタカナはダメなことが多いです)。
また、現金の持ち合わせを問われることもありますので、財布の中に10,000バーツ(約35,000円)ほど所持しておくと安心です。いざという時に現金の持ち合わせが示せない場合は、不法労働など変なことを疑われますので注意してください。くどいですが。最近は日本人びいきはしてくれません。

私の個人的な体験では、2017年までは二か月に一度というようなペースでタイに通い詰めたことがありました。滞在期間はノービザの一か月以内(平均的に二週間ほどずつ)です。30日まではノービザ滞在できますので、29日前後でシンガポール旅行したり、一度でも出国すると、再びタイに30日間滞在できた時代です。しかし、2017年の半ばから入国審査時に頻繁に入国している理由を、係官から執拗に聞かれることがあり、次回はビザを取得してから訪れるよう何度もクギを刺されました。間を二か月ほど開けて再びノービザで入国した時は何も言われませんでしたが、前回の出国から一か月程度しか経過していない場合だと尋問されるというのが経験則です。しかし、この場合でも、最終的には管理官の一存で入国が許可されてきました。

2019年の春に間を一か月開けてドンムアン空港から入国しようとしたときは、別室(といっても壁のない別スペース)に連れていかれ、何しに来たかなどいろいろ問い詰められました。係官は英語が得意ではありませんので、タイ語で答えるか、書類を見せるか、写真を見せて説明するのが主体です。最終的には、タイ人の知人数名にその場で電話をかけ、係官に説明してもらい、係官の一存で入国許可に至りました。
私の場合は、タイのドンムアン空港から直接電話できるように現地で利用できるSIMカードを用意していたこと、タイ人の知人が丁寧に説明してくれたことなどがポイントだったと思います。これらの幸運が無ければ、入国拒否されていた可能性は高いと思います。
英語が得意な人でも、タイ語が得意でなければ危ない場面ですので、あらかじめ対策をしておくのが大切だと思います。具体的な対策としては、ビザをとるということにつきます。

ゾウ
予備知識ですが、2019年12月19日の移民局の発表によると、1月1日から12月31日の1年間を基準として、ノービザで入国を許可できるのは、期間内で陸路は2回まで、空路は6回までとなっています。また、それと同時に6か月間に90日以内の滞在しかノービザ滞在は許可しないという制限は撤廃されています。
具体的には、1年間にタイにノービザ入国できる回数には制限があるということを知っておくとよいでしょう。新年をまたげば、回数はリセットされますが、頻繁に入国する人はビジネスビザなどを取得するのが利口です。

ほぼ確実に入国拒否されるケース

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先ほどの例では、しっかり説明できれば入国が許可される可能性があります。しかし、2つ以上の拒否理由がバッティングしてしまうと、ほほ確実に入国拒否されて、帰りの飛行機代は自分持ちで帰国させられます。一番よくあるパターンは「頻繁にタイに入国している」+「帰りの(出国)チケットを購入していない」のケースです。また、出国チケットを購入していても、それがビザ無し渡航が許される30日を超えた便の場合は拒否される可能性が高いです。また、ビザ発給後にタイ国内で要注意人物となってしまった人は、これも拒否されるはずです。

タイは慣れているから、帰国便はホテルでゆっくり決めるなどと国内旅行や深夜特急テイストを楽しみたくなるものですが、ここ数ヶ月(2019年5月)の情報でもかなりの人数が入国拒否されています。

コンドル
多くの航空会社では、このような入国できなかったケースの情報は敏感に収集しています。例えば、往復でチケットを購入していない人を何の警告もせずに搭乗させてしまったなど、航空会社の責任になるケースがあるからです。そのため、普通は入国拒否される可能性のある方は日本国内での出国便チェックイン時に説明されます。また、チケットを所持している以上、自己責任で日本国からの出国便には乗せるけれど、入国拒否時に発生する諸費用はすべて自己負担である旨の同意書を要求されます。また、支払いにカードが使えるとは限りませんので、現金の用意も必要です。

まとめ

入国できるかどうかは、最終的には入国審査官の権限です。悪い印象を持たれないように、しっかり説明できる(書類や写真、現金やカードを示せる)ことが大切です。現在でも数週おきに無事にタイにノービザ入国している人は少なからずいるはずです。

また、日本人的な価値観(例:凜々しい男女、はっきりものをいう人は正直者)は誤解されることがあり、政府の役人様に対してその物怖じしない態度は反抗的と思われることもしばしばです(要するに犯罪者とみなされかねない)。柔らかく声に抑揚をつけないように、耳障りの良いリズムで話すのがコツです。管理官が抑揚を付けて話しかけてきても、同じ調子で返答しないようにしましょう。

ビザ無し渡航で入国拒否をされないためのまとめ

  • 頻繁にタイに入国する人でも、出国から入国までの間を3ヶ月以上空けること
  • パスポートの残存期間は入国日から6ヶ月以上あることを確認すること
  • 入国日から30日以内の出国チケットはあらかじめ購入しておくこと(印刷できれば更に安心)
  • クレジットカードのセキュリティによっては、タイでネット決済できないことにも注意
  • 入国手続き前に現地で使えるSIMがあると、さらに安心
  • 緊急時のチケット購入のために現金を用意しておこう(タイ国内の場合はタイバーツ)
  • それでも、どうしてもタイに行きたいビザを取ろう

SIMカードはわざわざ購入しなくても、大手の携帯電話会社のグローバル通話契約を一時的に結んでおくだけでも安心です。カードがタイ(航空悔過購入に)で使えるかどうかは、事前にカード会社に連絡しておくと記録が残りますので安心です。
変なリスクを冒すより、ビザ(観光)を取得する方が結局は安上がりということも少なくありません。

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