タイ政府は、5月31日までタイ国内全土を対象に適用することとしていた非常事態宣言を6月30日まで延長すると発表しています(5月26日付けの官報)。
これは、まだ新型コロナウイルス感染症が世界レベルで収束していないという事実を考慮した判断です。プラユット首相は告示の中で、第2波に襲われている国(国名は挙げていない)についても述べており、この影響がタイ国内に及ぶことを大きく懸念しているコトがうかがえます。
6月1日からはどうなる?
タイ王国全土を対象にした非常事態宣言が、6月30日まで延長される一方、6月1日からは大幅に規制が緩和されます。
国家安全保障会議によると、制限緩和第3段階に入るため、条件がつきますが以下のサービスが解禁になります。
- マッサージ
- スパ
- フィットネス
- 動物園
- 映画館
- ボーリング場
条件としては、入館人数制限など、人の密集を避けるための制限です。
さらに、夜間外出禁止令では1時間短縮され外出禁止時間が午後11時~午前3時までになります。
依然禁止されるもの
夜の営業がメインの関連施設は依然禁止になります。
違反すると処罰の対象になります。
- バー
- パブ
何が懸念される?
日本国内でも深刻ですが、経済へのダメージが大きく効いています。
タイでは事実上、ソンクラーンは今年は流れてしまったということになり、営業を再開できても事と次第によっては、客足は伸びない可能性も高確率のままです。
例えば、バンコクのレストランなどの飲食店では店内入場数制限を倫理的に守り続けるようとすれば、客単価を上げざるを得ません。要するに、個々のサービス料金が上昇する可能性を秘めています。
一方バンコク郊外の人があまり密集せず、飲食店内も広くて余裕のある場所は、この点では有利です。客足さえ戻れば、なんとかなる店も多いようですね。結果的に、一時的であれバンコクから郊外へ移る飲食店、本店を移転するような店も増えると予想されます。
7月1日にロックダウン解除になるか?
一方、2020年5月28日にソムサック事務総長(国家安全保障会議)は、全ての制限解除を7月1日に設定しているとしています。
非常事態宣言、夜間外出禁止令も終了し、見くさい便を含む旅行制限の解除も、当日に予定されています。
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