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Rabbit Card を使う

2019年5月4日

タイのバンコクで使える交通系電子マネーが Rabbit Card です。おおよそ、日本の Suica や icoca にあたるものです。チェンマイなどバンコク市内以外では今のところ使えません。
交通手段の支払いができるのはスカイトレイン(BTS)のみですので、例えば地下鉄(MRT)やタクシー料金の支払いには使えないことも、あらかじめ知っておくべきことです。

Rabbit Card を入手する


キャンペーンなどで無料配布されることもあったようですが、原則、スカイトレイン(BTS)の切符販売窓口(チケット・オフィス)で購入します。スカイトレインは上のマークが掲げられているバンコクの鉄道です。

標準カード


カードには3種類、「大人用(adult)」、「学生用(student)」、「シニア用(senior)」がありますが、日本国内で学生であっても、タイ国内で学生ではない人(留学などしているわけではない人)はオレンジの「大人用(adult)」を選びます。同様に60歳以上でシニアであってもタイ国籍を持たない人は「大人用(adult)」を選びます。つまり、上のカードのオレンジ以外はタイ国内での経済的弱者への配慮ということですので、わざわざ外国に遊びに来ることができる外国人は、学生であろうと老人であろうと「大人用(adult)」を使うべしということのようです。

価格とトップアップ

日本国内では電子マネー媒体やプリペイドカードにお金を入れることを「チャージする」と表現するのが一般的ですが、正確な英語表現ではないので諸外国では通じません。英語でやりとりするのであれば、ここは「トップアップ(top up)」と正確に表現しましょう。

先ほどの3種類の標準カードは200バーツで販売されていて、その100バーツはカード発行手数料、残りの100バーツはカードにチャージされた状態になっています。つまり、200バーツ払ってカードをもらえば、何もしなくても100バーツ分がカードに入っている状態ということになります。
このままだと、何をするのにも不便ですので、窓口で購入する際は1,000バーツ支払って、残りの800バーツ分はすべてトップアップ(いわゆるチャージ)してもらうのがよいかと思います。

トップアップができる場所

プリペイドカードですので、残額が少なくなったり、ゼロになったら何も買えなくなりますので、トップアップ(チャージ)する必要があります。それができる場所とカードが使える場所は必ずしも一致しませんので、注意しておきましょう。トップアップができる手軽な場所は、スカイトレイン(BTS)の切符販売窓口(チケット・オフィス)やマクドナルドが定番です。スーパーマーケットならテスコ・ロータス・エキスプレス(Tesco Lotus Express)、ミニ・ビッグ・シー(Mini Big C)がありますが、この2つは本家Tesco LotusとBig Cのミニ版(コンピ二版)ですので、本家と間違えないようにしてください。
お勧めはマクドナルドやマックカフェの利用ついでに、トップアップする使い方です。

カードに有効期限はあるのか

カードそのものの有効期限は5年ですが、カードに収められた(チャージされた)お金そのものは最後に使用した日から2年間で有効期限を迎えます。つまり、3年前に使用したっきりのカードを今使う場合は、残額ゼロの状態に戻っていて再びトップアップ(チャージ)してから使うことになります。カードそのものは有効期限を迎えていませんのでそのまま使えるだけです。

Rabbit LINE Pay ってのみあるみたいだけど

日本に本社を置く LINE株式会社が2016年に Rabbit Card を提供しているタイの会社 BSS ホールディングスと資本提携を行い、LINE Pay との融合が進みつつあります。一度Rabbit LINE Payに移行させてしまう(登録する)と Rabbit Card との連携を元に戻せなくなるので、LINEにそこまで寄り添うものを使うべきか悩んでいる人はメリットとデメリットを検討しておく必要があります。さらに、日本国内で行われているLINE Pay サービスとは別アカウント扱いになりますので、同時に使うことができません。その場合はタイと日本でアカウントを使い分けるか、片方のLINE Payを解約して利用を続けるか(利用したら、待ち解約して元に戻す)などする必要があります。
詳しくは別記事にしますが、電気料金に代表される必需的な支払いの際に、手数料を抑えられるようなメリットがあります。あと、LINEモバイルのような格安SIMを利用する方にも、キャッシュバックや通信パケット量を割り増しサービスがあったりするメリットが多い一方、本体のラビットカードそのものに制限(カードで買い物などできなくなる制限)がかかるので、家族、友人、知人の子供にラビットカードを渡して、飲み物のお使いを頼んだりは行いにくく(スマホ本体のセキュリティ解除してパーコードを表示させて支払うなどするため)。この場合、カード本体はただの電車チケット、回数券、定期券としての役割になってしまいます。Rabbit Card のみにキャンペーンを行っていて、Rabbit LINE Pay には適用されないようなこともありますので、この点も注意です。
無料になる料金の支払い手数料は10バーツ程度ですので、それほどメリットを感じないかもしれませんが、その程度のサービスは他の支払いシステムにもありますので、本支払いシステムにこだわる必要はありません。独断と偏見で、必要度を考えてみますと、「大幅割引が見込まれるキャンペーン(プロモーション)」がたまたまあれば、それに乗じて使い始めてもいいかなと思います。通常、Rabbit Card はコーヒーや運賃のような定額の支払いに利用する事を考えると、ただの旅行者(二ヶ月以内)にはメリットは少ないと思いますので、Rabbit Cardのまま使うのがお勧めです。

コンドル
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支払いが面倒なQRコード方式ですが、タイ国内では狩り場的にプロモーションが行われていますので、プロモーション目当てで利用するのはあり得ることだと思います。もちろん、プロモーションが終わってもそのまま使い続けるかどうかは別問題です。信頼の置ける場所なら、クレジットカードがやはり最強といえるでしょう。

Rabbit Card の払い戻し

Rabbit Card には有効期限がありますので、二年以内に使用する機会が見込まれない方は、帰国までに払い戻し手続きをしておくのが利口です。どのBTSの駅でもかまいませんので、窓口でリファウンド・プリーズで払い戻しを受けることができます。

コンドル
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よくバンコクに来る方は、逆に帰国前にトップアップ(チャージ)しておくと、次回の入国時にBTSやマクドナルドのコーヒーを小銭を受け取らずに利用できますので、メリットが大きいと思います。私の場合はいつも1,000バーツ程度はカードに残しておくようにしています。

イマイチなところを考えてみる

馴染みのない補助貨幣の無用な重量から解放してくれる Rabbit Card ですが、いまだにこんなことすらできないのかと思う、不平不満を少しだけ述べてみます。

スホマに搭載出来ない

日本国内なら当然できてしまう、スマホの「おサイフケータイ機能」にカードの機能をくっつけてしまうことが、Rabbit Card の場合は出来ません。つまり、海外版のおサイフケータイであるNFCを利用して、Rabbit Card の代わりに使うということが出来ず、スマホとRabbit Cardの2つ持ちを余儀なくされます(ただし、Rabbit LINE Pay を使用する例外などあり)。
ここでの、スマホに搭載できないという趣旨はFeliCaのような機能をスマホに持たせられないという意味です。

トップアップできる場所が限られている

Rabbit Card の残額が減っていることに気づいたとき、トップアップしておかねばと思うわけですが、Rabbit Card で支払ったときに同時にトップアップに対応出来る店は、まだ少ないです。また、クレジットカードからのオートチャージといった日本国内で馴染みのあるサービスは限定的にしかできません。

結局のところどうなの

Rabbit Card はどうなの

公共性の高い電子マネーだけあって、使い勝手はとても良く感じます。バンコク市内でBTSを頻繁に利用する方は持っておくべきマスト・アイテムです。非接触方式なので、支払いも早くも日本国内のFeliCaと同じ感覚で使えます。
ファーストフードから映画館、コンビニに至るまで対応店舗も多く、セキュリティ的にも信頼を置いて良さそうです。

Rabbit LINE Pay はどうなの

Rabbit LINE Pay と Rabbit Card を連携させてしまうと、Rabbit Card を FeliCa的に支払い手段とできなくなる点がデメリットです。この点を、セキュリティ的にメリットと感じる方は使い始めても良いかももしれません。現状を見てみると、Rabbit LINE Pay のみに適用されるプロモーションが多いようにも見えますが、細かく見ていくと Rabbit Card のみに適用されるものもあります。少額決済に限っていえば、Rabbit Card のメリットを捨ててしまうのは欲しい気がします。Rabbit LINE Pay 用に新しく Rabbit Card を作る、手に入れるという解決策もありますが、これだと管理するカードが増えてしまいます。やはり、必要でプロモーションとのタイミングを見計らって決めるのが良いと思います。

コンドル
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使ってみたい方は、Rabbit Card を2つ使用して、片方にはRabbit LINE Pay と連携をしておく、プロモーションの時だけ Rabbit LINE Pay を使用して、普段使いの連携していない Rabbit Card を使うという方法も使えます。タイ居住者(三ヶ月以上)にはメリットがあるかもしれません。

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