本ページが役立ちそうな方は
- タイ・ビザ取得したい人
- タイ・ビザ延長したい人
- タイでパスポートのコピーを求められる人
当方、バンコク滞在が長いのですが、様々な理由でパスポートのコピーを求められることがあります。
親切な金融機関などでは、パスポートを持っていけばコピーは従業員がサービスで行ってくれます。しかし、問題は役所です。
タイの役所は、やる気がないというか、日本の役所の数倍はパフォーマンスが悪いです。ひどいところでは、役人(警察官)が同僚と世間話をしながら相談に来る人の調書をとったりしています。
ビザを延長するとき、自分で移民局に出向く場合は、あらかじめ自分でパスポートのコピーをとっておく必要があります。移民局には、通常パスポートコピーの有料サービスがありますが、どのページをコピーすればいいのか理解していないと、何度もコピーサービスに足を運ぶ羽目になってしまいます。
当ページでは、2023年2月に、複数名の移民局の審査官に直接聞いた情報を残しておきます。
ビザ更新時に必要なパスポートのページ
- パスポート番号が写った顔写真のページ
- 更新のもとになるビザ(日本国内発行のものなど)
- 最新の有効ビザ
- 最新の入国日がわかるページ
私のタイ語で無理やり理解した内容ですので、日本語に無理やり直すと上のような感じです。
つまり、審査官のチェックポイントは上の四つということになります。この点だけを抑えておけば大丈夫です。
パスポート番号が写った顔写真のページ
顔写真のページのコピーを忘れる人はまずいないと思います。
一方で、このページだけコピーして他はおまけだと誤解しがちです。注意しましょう。
拡大コピーなどは不要です。縮小コピーも不要です。
原寸大でコピーしましょう。
厳密には、極端に大きかったり、小さかったりするコピーはアウトになります。
更新のもとになるビザ(日本国内発行のものなど)
一回目の更新の時は忘れませんが、毎年やっていると前回の更新スタンプのページだけで大丈夫と誤解しがちです。そうではなくて、更新のもとになる一発目の原本のページのコピーが必要です。
更新時は、パスポートそのものを提出する必要がありますので、パスポートが複数(ページ追加など)になっている場合は、すべて持参している必要があります。ビザ取得後にパスポートを更新したような場合は、更新前のパスポートも必要です。
日本国でビザの発行を受けた場合は、上の写真のようなシール型のビザになりますが、他の小さい国で発行を受けた場合は、スタンプで押されたビザということもあります。どちらでも構いません。
最新の有効ビザ
タイ語でインタビューするとわかりづらくて、何度か問い直しましたが、要は現有効なビザをコピーしろという意味です。
例えば、上の東京のタイ大使館で取得したビザは有効期限が切れているが、更新手続きをしたので1年延長されているという場合は、最新の更新手続きをした際のスタンプのページのコピーが必要です。もちろん、更新時に延長手続きで伸ばした期限が切れていたら話になりませんので、注意してください。
上の図では、2006年4月11日まで有効期限が延長されている例です。2006年3月時にさらに延長申請する場合なら、本スタンプのページのコピーが必要です。
2023年2月に申請する場合なら、上のページのコビーは不要で、代わりに有効期限が2023年2月以降になっている有効なスタンプページのコピーが必要です。
パスポートの原本さえ持参すれば、審査官がイヤミの一つとセットで、どのページのコピーを持って来いと、パスポートを折り曲げて教えてくれますので、必要以上に気にする必要はありません。
ただ、移民局のコピーサービスが混んでいたりすると、移民局の営業時間内に間に合わないことが予想されますので、あらかじめコピーを用意しておく方が利口ではあります。
最新の入国日がわかるページ
いわゆる入国スタンプです。以下の「入国カードのコピーは不要」になったことから、代わりの処置だと思われます。
上の図のスタンプは、2020年8月13日以降の新スタンプです。それ以前に入国して一度もタイから出国していない人は、旧スタンプになります。
このページのコピーが必要です。
入国カードのコピーは不要
昨年からタイへの入国カードが廃止されていますので(とりあえず一時的な廃止だそうです)、入国カード(Arrival Card)のコピーは不要になりました。
その一方で、審査官が申請者の入国日を確認するため、パスポートの入国スタンプのページをチェックしています。ということで、タイの空港に到着して、パスポート・コントロール通過時に押されるスタンプ印のページは必ずコピーをとっておきます。
このページは、タイ国内で様々な手続き(口座開設など)でも求められることがあります。ビザ更新時には当然必要になります。
実務に合わせたコピーをとるべし
顔写真のページを含めて、有効なスタンプを押したページが5ページ以内の人は、すべてのページをコピーしておきましょう。一番間違いがないです。
一方、東京や大阪でビザを発行してもらってから数年以上経過している人は、スタンプのページだけでも数ページでは済まないでしょうから、審査官の機嫌を損ねないためにも要領をふまえておく必要があります。
パスポートが切り替わっている人は、旧パスポートも必要ですのでもうひと手間かける必要が出てきます。