バンコク 旅行 航空券

[続]タイ・ライオン・エアーに乗ってみる(往路編)

2019年5月7日

ほんの一ヶ月ほど前に、格安LCCのタイ・ライオン・エアーで中部国際空港に初就航したバンコクのドンムアン空港までのフライトをレポートしました。しかし、この区間の運行が始まったばかりということで、システムがうまく駆動していない、機体が小さいなど様々な不満も多く、四万円未満の旅券としては、まずまず、妥当な買い物だったと思います。
今回、令和元年の連休終わりに格安で乗る機会があったので、再度レポートします。前回と重複する点は省くとして、高々一ヶ月しか経過していない段階で、サービスが向上しているのか否かについて着目しています。

お勧めの携帯品などは、前回のレポートと大差ありませんので、そちらをお読みいただけると幸いです。

全体的によくなったタイ・ライオン・エアー

ネイティブのタイ人にはよく知られた感のあるタイ・ライオン・エアーですが、3月末の中部国際空港発の便に関しては、発着陸が大幅に遅れるのみならず、ネットでの予約システムが上手く働かない、クレジットカード決済ができないことがあるなど、不満も多くありました。
御代替わりして、数日後、タイ・ライオン・エアーを予約したのですが、価格が2万円台から、国内発行の銀行系のマスターカードで決済しましたが、問題なく購入できました。復路には機内食を予約してあります。

まず、前回のチェックインカウンターが国内線の真横(上の緑のライン)、どちらかというとオマケ的な感じがあるカウンター位置だったのですが、Fの位置に移動になっていました(上の赤のライン)。JALやタイ国際航空と同じラインです。これは航空会社の努力というより、今月に入ってから中部国際空港の改修予定に伴う模様替えがあったようで、それに付随するもののようです。

ゾウ
ゾウ
中部国際空港の改修予定(第2ターミナル)で「LCCのビジネスモデルに沿ったスポット配置」というコンセプトが掲げられていますので、新規のLCCの就航、路線の廃止などめまぐるしく変わると予想されます。

チェックインはスムーズになった

大した違いではありませんが、中部国際空港から運行開始時はとても厳しくスタッフが手荷物をチェックしていた感がありましたが、スタッフも慣れてきたのか、全員の荷物をいちいちチェックするというような、時間の浪費は抑えているようです。

ウェブチェックインはまだ対応していない


現在のところ、ウェブチェックインはまだできません。特にウェブサイトにはその旨の表記はなく、システムも無事に動いている感じを受けますが、PNRコードを入れ、名字をアルファベットで入力して手続きを進めることはできるのですが、最終段階でエラーになりはじかれます。日本企業ではないので、未稼働のシステムでもほったらかしなのかもしれませんが、セキュリティホールなど突っつかれますので、動かないのから閉じておいて欲しいものです。

保安検査がスムーズになった

中部国際空港のアップグレード(拡張計画)によるものだと思いますが、保安検査がスムーズになっています。スムーズですが、検査は厳しくなったように感じます。

搭乗ゲートが14番の右端になった

前回は出発ロビーの左端24番でしたが、今回は右端の14番です。左端より距離感は抑えられるので、ゲートに向かうのは気が楽です。14番ゲートは、距離こそありますが、トイレも近く、アリスダイニングに位置して見渡しもよく、盗難等の安全の面からも悪い位置ではありません。年配で体力のない方は、ゲートまで歩くのが辛いかもしれませんが、若くて体力のある方なら、問題ありません。

機内TVのサービスが始まった


前回の中部国際空港就航当初の機体は小さく、エンターテイメント用モニターの備え付けモニターも無く、成田便とは雲泥の差を感じたのですが、今回は同等の機体に変更されています。令和のゴールデンウイーク期間しか運行しないのかもしれません。これが継続的に行われるのかどうかは不明です。離陸後30分ほどしてからしかエンターテイメント(映画など)チャンネルにはアクセスできません。到着前の30分程前から強制的に終了になります。ただし、煩わしいCMも出ず、画面も見やすいです。イヤホンは無料では提供されませんので、自前で有線タイプのミニジャックものを持ち込んでおく必要があります。

フリーの機内食は一応ありました


約5時間越の搭乗時間ですので、まったく何のサービスもないのかと言えばそうでもなく、上の写真のような無料の機内食サービスがあります。美味しくはありませんが、まずいというわけでもないので、小腹が空く方には助かります。食べ終わる頃には手が汚れますので、ウェットティシュを持ち込んでおく方がよいです。
有料機内サービスとしてはカップラーメンが人気のようで、機内にかなりの食べ物臭が充満しますので食欲を刺激されてしまう方は、チョコレートやキャンディなどを持ち込んでおくとよいでしょう。

客層もグレードアップしたかも

高々一ヶ月前の一回限りの搭乗と比較して云々はおこがましいのですすが、前回は何とか交通費を抑えて最低限の出費で帰国してやろうというタイ・ネイティブが多いように感じましたが、今回は空港で免税品を購入して機内に持ち込む人も多く見受けられました。マナーの悪い人もいなかったので、普通に気兼ねなく乗ることができました。
客層というか、搭乗者の大半はタイ・ネイティブ(家族連れ)で、日本人は少数派、若者層です。プレミアム・エコノミーの利用客は、インド系の裕福層だと見受けました。あくまでも個人の主観ですが、コレで機内のイメージがつかめると思います。

客室乗務員もグレードアップしたかも

前回の客室乗務員は、一生懸命日本語で対応してくれるのですけれど、よくわからないという感じの人しかいなかったのですが、今回は日本語が堪能な乗務員が複数人いたため、日本人には優しい対応になっていたと感じます。ただ、日本人の搭乗客があまり多くないので、このまま伸び悩むようだと、また減らされるのかもしれません。

ドンムアン空港到着後の移動距離はすさまじい


LCCを利用する以上、ここは許容して当然ですが、羽田や成田、関空のように到着したらそのまま歩いて入国審査に向かうというステップにはなりません。大量旅客機であっても、まず地面に降りて、バスで空港の到着口に向かうというステップを踏みます。これは便によって異なりますので、小型機なら到着口につけてくれることも多いはずですが、最新の大型機体だと空港内バス移動はつきまといます。
到着口から入国審査までも、殺風景な通路をひたすら歩くという感じですので、楽しさはあまりありません。手荷物はできる限り抑えた旅行をした方が、やはり気が楽です。

[続]タイ・ライオン・エアー往路便(名古屋-ドンムアン)のまとめ

必需品などは以前の記事に挙げたもので十分ですが、チェックインカウンターと搭乗ゲートは変更される可能性があるので、当日に空港でしっかり確認してください。

  • LCCとしても安いけれど、サービスは悪くない
  • 成田以外の日本就航便にも力を入れ始めた感がある
  • ウェブチェックインは現在できない
  • 客層は悪くない

[オマケ]それでも懸念しておくこと

今回の搭乗は気持ちよくできたので、特にマイナス点もありませんが、タイの多くの会社(航空会社に限らない)は出だしはいい感じなのですが、しばらく慣れてくるとダレてくる、いい加減になってくる傾向があります。今回のレベルが同等価格で1年後も維持されていれば、超お勧め空港会社に推薦できると思います。あくまで、LCCですのでゲートまで歩く距離が長い、便がよく遅れるなどの不満はあらかじめ折り込んでおきましょう。

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