東京では緊急事態宣言が出され、ほほ一般的には非難の方が多いようですが、バンコクでもよく似た状況になっています。
ただ、政府非難が多いというわけではなく、皆(タイ人)は内心嫌だなと思いつつ静かに災いが過ぎるのを待っているという印象です。
先日の12日から25日までの最低14日間、夜間外出を原則禁止、不要不急の越境移動の自粛を求めるとなっています。
おそらく、この期間は延長されると思います。
現在、一日に一万人超えの感染者(インド株、デルタ型らしい)が発掘されていますので、医療体制は逼迫しています。
タイ日本大使館によると、7月5日以降に日本人6人がコロナ死亡しています。ただし、年齢は70~80代の人ですので、青年層の死亡が起きているわけではありません。
帰国難民化している私の感想をいいますと、今年はじめと比べて社会全体がピリピリしている、特に元気なタイ人高齢者は神経質になっている印象です。
マスクは老若男女問わず、皆まじめにつけています。イギリス人的な度胸のあるマスク外しはまだ起きていません。
私もマスクをして、おとなしく引きこもっていますが、それでも罹患するならやむ無しとの覚悟ぐらいはあります。
コロナ罹患者が増えても、首相の辞任を求めるデモはしっかりと行っているタイ人。マスクもしっかりしているので、特別やばい人たちでもなさそうですね。
現在、私的に深刻さを感じるのは、病床に飽きがないところです。
私個人としては、もしコロナに罹患したら、入院さえできれば命まではもっていかれないだろうという思いがあります。しかし、病床そのものが現在確保できないため、たとえいつものインフルエンザにでもなれば、深刻な事態が想像できます。おそらくですが、外交官や会社でそれなりの病院を持っているところ以外は、もしもの自体でも入院できない可能性が高いです。その場合は、深刻化した場合ですが、在宅酸素療法(人工呼吸器)的なものをボランティアで行うことになります。
また、私自身は日本で言う普通のレンタル・マンションに仮住まいしているのですが、同階の居住者にコロナ感染者が出たそうで、同階の住民は全員病気持ち扱いを受けています(特に近寄られないだけで、差別されているわけではありません)。
確かに、同階の居住者がコロナ陽性になったことは事実のようですが、症状そのものは深刻ではなく命に別状はないようです。単にコロナ持ちと認定されただけというのが実際のところです。
しかし、このことを深刻と受け止める人が多く、同階のフロアのみならず、全エレベーターのボタンから手すりに至るまで、オシドール消毒が数時間おきに行われるという自体になっています。
7月中旬のバンコク区市内(一部地域)の、コロナによる救急車待ちの状況です。コロナで体がインフルエンザ状態になっている人は、自力で病院に行くことができません。だから救急車を呼ぶわけですが、その予約状況をマップ化したものが下の画像です。
赤のポイントマークが、救急車の予約状態です。普通に病院が満員になることがわかります。そもそも救急車が足りていません。
救急車が足りていないので、普通の4駆の荷台にそのまま患者を乗せて、サイレンをくっつけて急ごしらえの緊急車両(要するに救急車)として利用しています。タフなタイ人には普通なのかもしれませんが、私の場合はこの振動に耐えられないかも。街でよく見かけるソンテオ(トラックの荷台を客乗りスペースにしたもの)よりも乗り心地は悪い感じです。日本でこんなことになったら、医療機関は大問題ですね。
現時点で、私が行えることは以下の通りです。
- ウイルスに可能な限り接触する可能性を下げる(少量の曝露は許容する)
- 不必要に体力を使いきくらない
- 手洗いとうがいを徹底する
- なった場合は、免疫力に頼る
手洗いは意味がありますが、うがいに関しては医学的には感染防止根拠は疑わしいです(専門医によって意見が異なる)。
しかし、特別手間でもなく、水不足でもないので手間と水をケチらずしておくに越したことはないように思います。とにかく口内が乾くのは好ましくないと考えるからです。
ある程度コロナが流行ると、空気中を俟っているウイルスまでプロックすることは困難なので、その程度の曝露は許容しようと思います。その態度では感染しないという自分の免疫力を信じます。持病がある方は、その程度のことでも用心するに越したことはありません。