タイで、特にバンコクで生活すると、お金の支払手段が限られてきていることに気づきます。
現金最強伝説は武漢肺炎により崩壊した感があります。
先日も、近場のセブンイレブンに水を買いに行った時、「このレジでは電子マネー(TrueMoney)しか使えないよ」と違うレジに行ってくれとキックされていたお客がいました。私は TrueMoney の使用歴がもう二年以上あるので、TrueMoney が使えればどこでもこれで決済していますが、今のところ、特に大きなトラブルには遭遇していません。
TrueMoney にかむタイ語表現
コンビニだけでなく、簡単な飲食店の店員が英語や日本語ができるとは限らないので、タイ語を覚えておくことは自分の身を守るためにも重要です。
本ページにあるカタカナ部分だけでも覚えておけば、なんとかなります。
TreMoney で支払えますか?
「TrueMoney ダイ・マイ?」
と言えば通常な、バンコク市内ではなんとかなるのですが、なんのこっちゃという人がいるかも知れません。
そのためもう少し丁寧に、次の表現だけ暗記しておきましょう。
「ジャイ・ジゥアィ・TrueMoney・ダイ・マイ・クラップ?」
意味は「これをTrueMoneyで支払いたいのですけれど、いいですか」みたいな丁寧な感じになります。
お金を支払います
「ジャイ・ネゥアン」
「ネゥアン」はお金という意味ですが、発音が日本人的には面倒なので、簡略発音して「ナン」とやってしまうと「???」顔されることがあります。ここで、ズルを覚えておくといいのが、
「ジャイ・タン」
としても同じ意味になります。「ネゥアン」と「タン」はどちらもお金という意味ですが、「ネゥアン」の方がよく使われます。しかし「タン」の方が発音は圧倒的に簡単なので、こちらで押し通すのもありです。
TrueMoney Wallet にお金を追加する場合
TrueMoney Wallet にセブンイレブンでお金を追加する場合は、以下の表現で済ませます。
その前に、まずアプリの「Add money」でセブンイレブンを選び、バーコードを表示させておきます。
「パゥァーム・タン・クラップ」
「お金を入れてください」という意味になります。
「パゥァーム」を「パーム」と発音すると「???」顔されます。「パゥァーム」は大げさにカタカナ表記していますが、大方、誤解されにくい発音です。バカの一つ覚えで切り抜けられますので、覚えておきましょう。
「タン」はお金という意味ですが、この文脈では「ネゥアン」より「タン」の方が一般的です。発音も「タン」の方が簡単ですので、こちらで覚えましょう。
TrueMoney のウザいところ
日本のPayPayなども同じかもしれませんが、所詮バーコード表示型の決済システムには限界があります。例えば、決済社がバーコード画面をスマホに表示させた瞬間、高解像度防犯カメラなどでそのバーコードをスキミング(そして、すぐに詐欺を行う人にデータを電送)、詐欺師が間一髪を入れず(本物が支払を済ませる前に)、遠く離れた他の店舗でそのスキミングしたてのバーコードで決済するみたいなことが可能です。
現在では決済内容を素早く決済した人に通知することによって、そのような事件を防いでいます。上の例では、詐欺師が支払い処理をした瞬間、本物のバーコード表示者に通知が行くので、バレるということです。この点は、Felica とは違うダサいところです。Felica で同様のことをすると、データそのものを転送するのがちょっと手間ですね。
頻繁にバージョンアップされるが、同時に古いバージョンはすぐに使えなくなる。
セキュリティ絡みのバージョンアップだと思いますが、頻繁に TrueMoney Wallet はバージョンアップされます。ウザいのは新バージョンが出た瞬間、強制的にバージョンアップを促され、「あなたのバージョンはご利用できません。新バージョンにアップデートしてください」みたいなことななります。
高々10バーツの水を買うために、コンビニのレジに並んで、いざTrueMoney Walletを起動すると、「アップデートしろ、しないと使えねえぜ」みたいなことをされたら、ウザすぎます。アプリのサイズが30MB程度なので、4G以上の環境があればそんなに時間は取らないですが、そうでない場合は、タラタラとインスール作業を行い、後ろの客を待たせることになります。
タイのコンビニのレジは日本のコンビニのようにシステム化されていません。客がレジに延々と続いていても、対応する店員は一人、他の店員はぺちゃくちゃおしゃべりしているというシーンが良くあります。そのため、10バーツごときの水を買うのに、不当な苦労を迫られるのはうざったらしいわけです。おそらく日本では経験できないと思います。