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ナムサイディー

ワクチン未接種で帰国を試みる準備

2022年3月15日

本ページが役立ちそうな方は

  • タイに滞在していて日本帰国を考えている人
  • 飛行機搭乗前のコロナ陰性証明書をどうするか考えている人
  • ワクチン未接種と摂取、どう扱いが変わるのか知りたい人
  • ワクチン未接種でなんとかしたい人

本記事は2022年3月15日時点での内容です。現時点2022年6月時点では状況が変わっていますので、本ページのような複雑な手続きをとる必要はありません。

私事ですが、とりあえず日本に帰国してしばらくやることを済ませてこようと思います。私はワクチン未接種で、陰謀論などを信じるわけではありませんが、今現在、普通に健康なのに(というか持病はあるけれど健康だと信じている)、免疫系をどうのこうのするのは怖くてできませんでした。

また、「ワクチン接種しておけば他人にうつさない」的なことがほぼ妄言であると明らかになってきましたので、今ではうとうがうとまいが、自己責任・自己判断ということになると思います。

ところで、一旦、日本に帰国すると、タイには再入国しづらいのですが、この点は6月に大幅緩和されるという噂が流れていますのでそれに期待したいところです。

関所1 コロナ陰性証明書をどうするか

これもわけのわからない話ですが、飛行機に乗るためには2022年3月現在、コロナ陰性証明書(検査証明書)が必要です。必要金額はタイ国内で4,000から5,000バーツ程度(日本円で1万5千円前後)です。要するに医療機関に出向いて「私は病気持ちではありません」という検査結果の証明が必要です。
やることは、鼻の穴か口に(もしくは両方に)綿棒を突っ込まれて検体を取り、それを分析するだけです(現在では唾液からの検査も可能です)。多少知識は必要ですが、このレベルの証明書なら日本の高校卒、大卒のレベルで文系理系を問わずできます。なぜなら検査キットにやり方が丁寧に書かれているからです。この程度の紙切れに、1万五千円も支払うのは普通の常識人なら嫌なはずです。検査場で感染するリスクを考えるさなおさらです。

一般的には、一証明書につき料金が必要です。これは日本でも同じなのですが、検査料金と検査証明書発行手数料は似て異なるものです。

検査証明書に求められる書式

検査証明書へ記載すべき内容は厚生労働省が定めています(2022.3.2)。
たとえ PCR 検査の使われ方がおかしいと思っても、一般庶民には文句の言いようがありません。残念でなりません。

  1. 氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別
  2. 検査法、採取検体
  3. 結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日
  4. 医療機関名、住所、医師名、医療機関印影
  5. すべての項目が英語で記載されたもの

結論から言えば、厚生労働省指定の書式を使うと問題がありません。ただ、けったくそ悪い書式です。日本語の記載はしっかりしていますが、英語の表記はいまいちな感じがします。名前を書く欄が小さすぎるなど、やる気を疑うフォーマットです。このことから、要は記載すべき内容さえ書かれていれば、お咎めなしという理解で問題ないと言えます。

検査証明書の書式:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

検査官は何をチェックしているか

原則、上で書かれた内容をチェックしますが、いちばん重要なのは検査法検体採取日時です。この二点に矛盾があるか、欠落していると他がまともな内容であってもアウトです。検体採取日時は搭乗の72時間以内ですので注意しましょう。結果判明日時はあまり問題ではありません。

検査方法はRT-PCR法にするのが無難


タイで有効な検査方法は「real time RT PCR 法」ぐらいしかないので、特に理由がない限り「RT-PCR法」を選びましょう。他の有効な検査方法は価格的なメリットがない限り、わざわざ無理して選ぶ必要はありません。

証明書というものは書式(要するにテンプレート)があって、必要事項が記載されていないと有効とはみなされません。成田や羽田、各都市の検疫官も多忙ですので、チェックするところは決まっています。そのチェックポイントが書込まれているかをチェックしましょう。
みなさんが気になるところは、信用できる医療機関がどうかというところかと思うのですが、政府が認定した機関であれば胡散臭くても問題ありません。

ワニ
医師の資格を持っている人が自分で発行した証明書みたいな、ある意味その人がその手の権威だったりして、普通より信用ができるケースもあるはずですが、それはアウトです。胡散臭い認定病院の研修医が署名した書類のほうが、今回の場合は意味があります。
友人に医者がいて、証明書を書いてもらったみたいなケースは、あとから問題になるケース、友人を窮地陥れる可能性がありますのでやめましょう。
キリン

関所2 Fit To Fly 証明書は必要か?

Fit To Fly は飛行機に乗って、乗り換えなどをしても他人には影響を及ぼさないという健康証明書(health certificate)のことです。
医療機関が発行します。
タイをトランジット経由する場合、搭乗者がコロナウイルス感染症に感染している恐れがく、しかも健康であるという証明になります。これは、昨年の3月25日に、ここまでやらなくてよいというタイ政府の通達が出ているので、現在はほぼ不要です。

通常は一通発行してもらうたびに、500バーツ程度必要なことが多いので、できれば余計な負担はしたくないものです。しかし企業努めの方は、タダで会社で負担してくれるなら、もらっておいたほうがエコヒイキしてもらえる可能性があるので、もらっておきましょう。

かつては、Fit To Fly 証明書の書式についても厳格なことを言っていましたが、現在は一言「この人物は熱はないし、席はしてないし、体温は普通、武漢肺炎の恐れなし」程度の一文があれば大丈夫です。この程度の内容なら、医療機関によっては無料で発行してくれるところもあります(というか、無料で当然という程度の内容です)。

結論としては、無理やり貰う必要はないが、くれるというのならもらっておきましょうということになります(2022年3月現在)。

関所3 ワクチン接種証明書は必要か?

私はワクチン接種証明という言葉自体に嫌悪を覚えますが、タイから日本に帰国する人で、現在までに有効なワクチン接種を3回(以上)終えている人は、日本での自宅待機機関が短くなる可能性があります。有効なワクチン3回し、しかも感染していなければ自宅隔離をしなくていい事になっています。

ゾウ
ワクチン接種を何回行っていようが、他者を感染させるリスクは同じだとされている学術調査発表が正しいとしたら、この取扱は根本的に間違っているということになります。皆一律に隔離するなどに決め、接種者と未接種者を区別するべきではありませんね。

有効なワクチン3回経ている人は、その旨を証明する書類を準備しましょう。3回も摂取していない、あるいは日本で有効とされないワクチンを使った、または証明書がもらえないという方は、基本的にワクチン未接種者と同じ扱いです。
その場合でも、入国後3日目に自主的にお金を支払って検査を受け、陰性証明をしてもらうことで自宅待機が解除されます。

ここまで、説明のつもりで書きましたが、おかしな取り扱いです。

ゾウ
2022年5月に、有名大学の名誉教授が、厚生労働省の「接種証明書を提出できない」または「いつ摂取したか正確な日付が答えられない」人を「未接種者」として扱い、それをサンプルとして「未接種者の感染率がすこぶる高い」というデータを示すことは間違っているという指摘がされました。サンプルを修正すると未接種者でも接種者でも感染率、重症化率に差はなく(誤差の範囲)、むしろ接種者の方が不利である可能性があるという意見が付されています。

関所4 いかにして安く接種証明書を手に入れるか?

日本でも顕著ですが、証明書一つにつき、発行手数料が500バーツほど必要です。馬鹿げています。
やっている検査そのものは、そこらの看護師見習いで十分な作業に過ぎず、あとは検査キット頼みに過ぎません。

例えば私が自分自身で正確に検査し、その結果を医療機関が認定し証明書を発行してくれれば、これはこれで問題ないわけです。しかし、そのようなことは普通ありません。検査機関と証明書発行期間は同一組織であるのが普通で、どこの誰が検査したかもわからないものを承認する事はありません。

高級な医療機関は今回必要ない

まともな医療機関は、検査ではなくて治療に専念すべきで、コソコソと検査やワクチンで金儲けに目が無い機関は今回は使わないことにします。
高級な病院は日本語で会話できたり、それは高いだけの安心感はありますが、チリガミ以下の検査証明みたいなものにお金をかけるのは、精神的な嫌悪感、罪悪感を感じます。
そこで、日本語で説明など不要、英語かタイ語で通じれば、あとは安ければ易いほどいいという条件で調査しました。もちろん、有効な検査、有効な検査機関の間での話です。

ただ、会社が費用を負担してくれるなどのケースでは、サミティベート病院はおすすめです。きれいで安心です。次は DYMクリニックもいい感じですが、今回は病気で通うわけではないので、費用の面で選択肢からは外しました。

サミティベート病院:https://www.samitivejhospitals.com/jp/
DYMクリニック:https://dymclinic.com/pcr-qanda/

私は貧乏暮らしをしているので、ゴミみたいな

その前に、RT-PCRについて知っておこう

コロナを撒き散らしてくれたおかけで、飛行機に乗ることが以前ほど簡単ではなくなりました。
チケットを購入しても、搭乗できるかどうかがコロナの結果判定次第だからです。PCR検査では、増幅回数を40回にして行えばつぶつぶ一つのウィルスにも反応してしまいます(たった1個のウィルスを5,000億個超えに増やせる)。つまり誰でも陽性になれるわけです。いわゆる偽陽性ってやつですね。

ようするに、あまりに厳密に検査する機関は、今回の場合好ましくありません。偽陽性であっても「病気持ち扱い」になりますので、被る被害は甚大です。

私的におすすめする検査機関

実のところバンコクでは、病院の数だけ検査証明書の書き方があるというくらい様々です。日本同様、英語が苦手な医師もいて(苦手だけど読み書きぐらいはなんとかできる)、それなりにたどっていけば合法で問題ない検査証明書を手にすることはできます。しかし、人間関係やお礼のことを考えるとうざったらしいので、今回はこんな手間かける気はありません。

今回は日本人も多く利用している(っぽい)、MEDCONSULT CLINICを利用します。詳細は後日レポにまとめますが、このクリニックは超オススメで、日本語が通じないだけで中学レベルの英語力とジェスチャーができれば、確実に有効な(ただし、陰性判定が出る場合に限る)証明書が手に入ります。

私も利用してみて、特別気に入ったので名前だけ紹介することにします。
クリニックはまともな医師(というか院長)が在籍していて、良心的です。他機関と比べて金額は低いだけで、それでも価格は安いとは思わないのは私の価値観の問題です。

ゾウ
レポート予定でしたが、現在特に必要性がなくなっているため、無期限延期します。紹介したクリニックは、主に治療より検査主体ですので、また複雑な書類などを求められるご時世になったら他のクリニックと比較検討してみます。
  • B!

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