申請時のスマホ使用についての注意
領事館内で写真を撮ることは禁止されています。この点はかなりシビアに監視されますので注意してください。
ビザ申請するときに、座って並んで順番待ちになりますが、このときにスマホを使用するのはできる限りやめた方が無難です。領事館としては、メールやブラウジング、ビザ申請オンライン事前予約へのアクセスに使用する、スマホを使用することを認めていますが、カメラ関係のアプリにアクセスするのは禁物です。領事館職員は申請人のスマホのカメラ使用には敏感です。隠し撮り的なことはできないこともありませんが、違反ですのでやらないようにしましょう。被るデメリットの大きさを考えても割に合わないことになります。
警備員にスマホ氏のカメラ使用を注意されたら致命的です。スマホで写真を撮る行為をする、例えば女性が化粧直しの鏡代わりにスマホのカメラを使うなどもいけません。少しでも疑われる行為をすると審査官の印象が悪くなって、余計な必要書面の提出を追加されたりすることもあります。スマホは使わず、kindle paper white あたりで時間を潰すのがお勧めです。
汚い服装は避けること
服装はあくまで印象の問題なので、必ずしもそうでないとだめというものではありません。ただ、関係者から漏れ伝え聞くところによると、服装に不審な感じが出ていると、審査を厳しくしてしまうそうです。それも、タイ人審査官の感覚での不審者の服装なので、日本人の感覚とは大きく異なります。
お勧めは、旅行ビザでもなんでも、原則、日本人ビジネスマン的な服装を選んでおくと問題なさそうです。会社の面接に行くような格好という意味ではありません。また今時、ジーパンにジージャンという服装の人は希だと思いますが、かっこよいと思っても領事館にはその格好は控えた方が無難です。コットンのパンツ、ワイシャツ、ブレザーあたりにしておきましょう。余談ですが、タイ人は靴に対してはさほどこだわりがないので、スーツにアディダスの白スニーカーとかでも大丈夫です。
会社の面接では男性はヒゲを剃毛しておくのが当たり前だったりしますが、無精ヒゲあたりは大丈夫です。ただし、自分の写真と大きく顔の印象が変わってしまうとだめです。
審査時に絶対にしてはいけないこと
領事館は、日本にあるとはいえタイ国内と同じ扱いになるので、日本の官憲の力が及びません。日本人同士でやるような議論、言い合い、反論などは行ってはいけません。時に友人・知人同士で雑に会話などするのもタブーです。この反論的な振る舞いは、日本のように緩くは無く、少しでも表情を変えるとアウトというぐらいシビアなものです。審査官が言うことには原則従うほかありません。理不尽だと思っても、従うしか無いということだけは覚えておきましょう。親日国なので、普通は理不尽なことは言われません。
タイ国内で、タイ人の高官の話を聞く機会があったので、ビザ保留になったときの話をすると、審査官はどのような理由をつけて申請人を拒否しようと、それは自由だそうです。ただし、日本人を拒否しすぎると二国間関係に悪影響しますので、現実には申請に問題が無い限りは受け付けられます。
ビザを問題無く取得したい方は、審査官と言い合いにならないように注意してください。言い争いという表現が誤解されがちですが、わずかな反抗でも言い争いと見なされます。「この書類用意できますか?」「できません!」と言うような会話でも、アウトになるのが普通です。準備した書面に文句(申請用語は必ずしも日本語通りでは無い)をつけられたり、理不尽な不備を指摘されたりすることがありますが、日本のルールとは別のルールで審査されますので、盲目的に受け入れて従うようにしましょう。
ビザがほしいという負い目がある以上、審査官と言い争うメリットは全くありません。特権階級の人たちですので、普通の一般人が争える人たちでは無いと言うことを肝に銘じておきましょう。
意外に大丈夫なこと
日本国内では、ニヤニヤしていると異常者扱いされることが多いのですが、タイは微笑みの国というだけあって、ニヤけ顔は大丈夫のようです。ビジネスマンで、営業能力が高い方は、申請時に微笑んだ顔を作って書類を提出するのもコツなのかもしれません。空港の税関で同じような表情をすると、間違いなく荷物を開けて検査されると思います。
ビザは申請が受け付けられる同時に、発行手数料の支払い義務が生じます。必ず現金で納めることになります。クレジットカードや電子マネーは使えません。タイ国のバーツでの支払いもできません。