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ナムサイディー

サムスン・ペイを使う

2019年8月9日

日本国内では使うことなどなく、機能をオフにするかそもそも無効にしている Samsung Pay ですが、バンコク市内でキャッシュレス決済をするには、今のところ使える場所が様々あって重宝します。コーヒー店や衣料店などで使うより、始めて使う方はタイの至る所で展開されている Top supermarket で試してみるのがおすすめです。

使い方そのものは、日本国内で Edy などの電子マネーを使うのとほぼ同じですが、タッチする場所が専用のものではなく、いわゆる店のクレジットカード読み取り機になりますので、基本は店員にスマホを渡してタッチしてもらいます。利用する場合はここの違和感だけは慣れておく、心得ておく必要があります。

本ページでは、あらかじめ Samsung Pay の設定が無事終了していることを前提としています。
では、細かく見ていきましょう。

Samsung Pay が使えるかどうか尋ねてみよう

買い物したいアイテムはすでに買い物かごに入れられており、レジに持ち込む場面からです。

以下のマークがレジにあれば「Samsung Pay で支払います」
「Pay by Samsung Pay」「Samsung Pay 」
とレジ係に伝えれば良いのですが、できる限りタイ語「サムソン ペイ ダイ マイ」を使うようにしましょう。
レジ係が慣れていなければ、管理者が出てきてサポートしてくれますので大丈夫です。
使える場合は「ダーイ カッ(クラップ)」と答えてくれます。

ワニ
サムソン ペイ ダイ マイ?
「Samsung Pay つかえますか?」
ダーイ クラップ
「使えますよ」
ゾウ
マイ ダーイ クラップ
「いいえ、使えません」
ゾウ

レジ打ちがほぼ終了するタイミング見計らい Samsung Pay アプリを起動しておきます。セキュリティは原則「指紋認証」で良いと思います。機種によっては虹彩認証、顔認識、PINコード打ちなどの組み合わせもできますが、スマートさとセキュリティの微妙なバランスは指紋認証が優れているように思います。

後は、カード(NFC)がアクティブになったスマホ(Galaxy)を通常のカード読み取り機の側面にタッチさせるだけで支払いが終了します。ただし、カード読み取り機が客側の見える位置に置かれていないことも多く、スマホを数秒ばかり店員に預けて、店員が代わりにレジ横のカード読み取り機にタッチしてくれることもあります。

認証後30秒しかカードがアクティブになりませんので、もし30秒以内に読み取り機にタッチできない場合などは、再度指紋認証などで再アクティブにする必要があります。日の浅いレジ係だとタイミングよく30秒以内に処理できない場合もありますので、再アクティブにするためのセキュリティは触れるだけの指紋認証がもっともスマートだと思います。

日本で使うEdyやSuicaと比べて、違いはカードをアクティブにできる時間が一度に30秒しかないとうこと、使用後にサインが必要なことがあるぐらいです。クレジットカードをベースにしているので、Edyやsuica感覚と全く同じというわけでもありません。

販売店側からは Samsung Pay は既存のクレジットカード読み取り機をそのまま流用できるのが最大の強みですが、読み取り機によっては反応か悪くて結局トークンを受け取れずにタイムアウトになってしまうことがあります。確実に利用できる店ならともかく、「使えるかも」という店の場合は念のため他の支払い手段も用意しておきましょう。

コンドル
他の支払い手段ですが、普通は現金もしくはクレジットカードということになります。財布をかさばらせないことが目的の場合は、高額紙幣を一枚折りたたんでスマホケースに挟んでおくと、もしもの時も安心です。

Samsung Pay は安全なのか?

ユーザーにとって気になる点としては、Samsung Pay にカード情報などを登録して使うことは安全なのか、二重引き落としや不正利用されないのかという点です。タイの有名ウェブ掲示板で二重引き落としされたというエンジニアが、その技術的可能性とともにかつてレポートしていましたが、その再現性が乏しいということでほとんど忘れられています。実際のところ、何でもかんでも Samsung Pay で支払えるというほど普及しているわけではなく、日本国内の QuickPay やその他の電子マネーとは使い勝手に雲泥の差がありますので、今のところ過剰に気にする必要はないと思います。もしも事故が起これば、カード会社に連絡して保障を受けることができます。

Samsung Pay は結局どんな感じ?

日本のキャッシュレス決済に慣れ親しんでしまって、バンコクでも同様に試してみる Samsung Pay ですが、まだまだ過渡期の一形態という感じではあります。マクドナルドでは RabbitCard の方が簡単に使えて、Samsung Pay は使えないなど、使えると思い込んでいる場所でガックリ来ることもあります。既存のクレジットカードの読み取り機をそのまま流用するので、もっと普及が見込まれていた決済システムですが、肝心の金融システムとの連携がイマイチなのか、普及には停滞感があります。
無理やり使うほどのものではありませんが、TopSupermarket など普通に使える場所を多く利用する方は、使ってみる価値ありです。

まとめ

  • Samsung Pay は日本国内の QuickPay みたいなもの
  • レジ側の機械がサポートしていても使えないことがある
  • 発展途上のシステムなので頼りすぎは禁物

日本国内で使われている電子マネーに比べて、安定度はありませんが、小銭でおつりを受け取る必要がない点はメリットです。バンコク市内の中でもど真ん中のショッピングモール以外では、他の決済手段(要するに現金)を用意しておかないと無銭飲食になりかねないので注意が必要です。完全に短パンにTシャツとスマホだけでさっさと軽食というまでにはまだ至りませんが、よく知っている店ならそれなりに実現できそうです。

  • B!

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