日本国内では電子マネーが当然に使われつつありますが、タイでも使われ始めています。様々ある電子マネーの中で、生き残る可能性の高いと思われている(勝手に私が思っている)ture money (トゥルー・マネー)を使ってみた感想です。
本ページが役立ちそうな方は
- タイでも電子マネーで決済したい
- 数あるバーコード決済の中でオススメが知りたい
- タイでセブンイレブンをよく使う
true(True Corporation)はタイの通信会社で、CPグループ系の企業です。インターネットや電話の固定回線、携帯電話、ネットドラマ・映画配信などの事業を行い、通信業界の大手です。CPグループの中ではCPフードが有名で、日本国内で出回っている外国産の鶏肉(マックナゲットやらなんやら)といえば、ほとんどこちらの会社が取り仕切っています。
true 自体は携帯電話のシェアとしては、タイ国内第3位になります。日本国内でのソフトバンク的なポジションというイメージになりますが、ソフトバンクは投資会社という性格に対して、こちらは回線も自前のものが多いという点で、実業が主役の会社になります。
true money って
流行のバーコード決済する電子マネーです。日本国内のSuicaやEdyのようなハイテクの電子マネーではありません。バンコク市内で普及しているRabbit Card のようにーな NFC タイプではないので、店舗側としては導入しやすいのもメリットです。対応店舗数も少なくないので、使う機会のある人や、バンコク市内で主に生活する人なら使ってみる価値ぐらいはあります。
true money の申し込み方
true money を申し込むにあたっては、SIMカードや契約電話会社は、true社である必要はありません。確認コードを時折受け取る必要があるので、タイ国内のSMSを受け取ることができる電話番号が必要です。
ture の公式ショップで手続きする
一番簡単な方法は、タイ国内の至る所にある(特にショッピングセンター)ture の公式ショップで手続きをする方法です。タイ国内の電話番号とパスポートの提示が必要になりますが、IDとパスワードをメモしておくことで、チャージさえすればすぐに使えるようになります。
ネット(アプリ)で申し込む
iOSでもandroid端末でも、「true wallet」アプリをダウンロードします。必要なものはタイ国内でワンタイム・パスワードの確認コードを受け取ることができるSMS付きの携帯番号(要するにタイ国内での携帯電話番号)とパスポートだけです。
携帯電話番号を入力すると、すぐさまSMSで確認コードが送られてきます。確認コードは60秒以内に入力する必要があるなど、他人の携帯電話を一時的に借りるような登録はできにくくなっています。また、実際に使用する際に利用歴などもSMS配信されますので、他人の電話番号は使わない方が無難です。
確認コードを入力した後、メールアドレス、名前とパスポート番号、パスワードを入力します。指紋認証ができるスマホだと、実際の使用の際には指紋でアプリを開くことができます(android系のスマホはほぼ指紋認証で対応できます。iPhone顔認証は未確認)。
true money のチャージ方法
プリペイド型の電子マネーですので、とりあえずチャージしておく必要があります。日本以外の国ではチャージのことを「トップアップ」と表現しますので、これは言葉の問題としてメモしておきましょう。アド・マネー(add money)と表現してもわかってもらえないことが多いようです。
セブンイレブンでチャージする方法
チャージ(トップアップ)はセブンイレブンで true money アプリを立ちあげて、現金とトップアップしたい旨を伝えます。アプリの「Add Money」をタップすると、図のような「銀行から直接チャージ」、コンビニ(セブンイレブン)でチャージの画面になりますので、セブンイレブンのアイコンをタップします。
バーコードが表示されますので、チャージしたい現金とアプリの画面を見せて「トップアップ・ダイ・マイ」とカタカナ発音すれば通じます。ただし、せこい金額だと店員にチャージなのかタバコでも買いたいのか、正確に受け取られない可能性があるので、1,000バーツの紙幣でチャージするのがオススメです。
セブンイレブンの店員さんにコードを見せてスキャンしてもらえば、大方終わります。1分程度でいくらチャージしました旨のSMSが送られてきます。
true money の使い方は超簡単
国内で PayPay などを使ったことがある人なら誰でも簡単に使えます。true money の対応店舗でtrue money アプリを立ち上げて、Pay 画面を開いて店員に見せるだけです。そのバーコードが読み取られれば、そのまま決済が確定します。PayPayやD払いと同じ感じですね。
バーコードは表示させてから15分間しか有効になりません。少し有効時間が長い感じもしますが、不正利用の防止対策はなされています。
true money のイマイチな点
使うと感じることですが、外国語対応はあまりなされていません。日本語対応は期待していないので気にしていないのですが、英語対応も完全ではありません。つまり、タイ語がある程度読めることが前提になっています。特に、特典サービスを利用したい人は、タイ語が読めないと無料のサービスなのか、あらかじめポイント使用が前提のサービスなのかなどの条件が見極められません。
また、true point というポイント還元も今のところ他者と遜色ない感じでなみなみです。true money を使えばポイントがたくさんたまるというほどのものでもありません。
true money でイケてる点
true money 独自のメリットではないのですが、true id に登録しておくと、レストランやファーストフード店で日替わり割引きなどが利用できます。true の関連グループ(CPグループ)の店舗では少なからずメリットがあります。
セブンイレブンをよく使う人は、決済の素早さから true money を利用するメリットは多いと思います。また、タイの携帯キャリアとして true を使う人も、支払いが true money でできてポイントもたまるという点ではメリットだと思います。バンコク市内では至る所にある true coffee 店での割引サービスなども、利用する人によっては魅力的です。
私的 true money のまとめ
true money そのものは、日本でPayPayあたりを使ったことがある人にとっては大したものでも無いので、アプリを操作できる人にとっては簡単に使えます。気になるのは対応店舗ですが、バンコク市内だと対応店舗が増えていて、場所によっては LINE Pay や Rabbit Pay より多い感じになってきています。LINE PAyではあり得ない高級店舗でも対応していることがあり、利用価値は高いと感じています。ただし、バンコク市内を離れるとあまり使いやすいとは思えません。現在のところ、電子マネー自体がほぼバンコク限定という感じでもあるので、これは致し方ないところです。
一方、true と関わりを持つことによって、映画館が半額になったり、ハンバーガーが大割引きされたり、コーヒーが無料になったりするような、付属してくる特典に魅力を感じます。マクドナルドのクーポンなどはその中でも比較的使いやすいものです。ただ、残念なのが英語モードで true money wallet を使っても、タイ語だけのクーポンしか出てこないことが普通なので、必要なタイ語は読めるほうが有利です。
true money は true move(モバイル)とセットで利用し、携帯電話利用料金も true money で支払うと手数料やポイント還元の面で優遇されます。true move のサービスもバンコク市内だと強力ではあるのですが、バンコクを離れると AIS や DTAC といった古参の通信会社の方がしっかりながります。つまり、バンコク市内で生活し、true move を同時に使う人にとっては true money は使いやすいサービスでお得です。